フロントショックアブゾーバー交換(2010.5)




元々オイル漏れしていたのですが、GWの九州旅行でとどめを刺してしまい、フワフワと酔いそうな乗り心地になっていたので、なけなしの金をはたいてフロントだけでも換えることにしました。
ショックの選択肢としては、安い順から

・KYB Gas-A-Jus
・BOGE Automatic
・Monroe Reflex / Sensa Track
・Bilstein純正
・KONI

という感じになると思います。KYBはXJR純正より固く、KONIが若干ノーマル純正より柔らかいそうです。その他は減衰力ほぼ同じです。
BOGEとMonroeは送料等を考えるとほとんど同じくらいですが、今回はより純正に近い(というよりも純正のOEMである)BOGEにしました。

フロントの交換は全くもって簡単で、両方2時間もあれば十分に作業ができます。
ショックアッパーブッシュの交換もこれに準じます。

ただし、ショックの交換をするときには、位置決めをきちんとしてから交換しないと、ブッシュが切れてしまうので、まずは
ここを見てから作業してください。





まず左側から。
作業に邪魔になるのでエアクリボックスとエアダクトを外します。
それぞれ外し方は以下を参照して下さい。

エアクリボックス外し方
エアダクト外し方

場合によってはクーラントのリザーバタンクを外しても良いでしょうが、そこまでする必要はないと思います。水を抜いたり入れたり面倒だからです。






ジャッキアップし、タイヤを外します。
ロアボールジョイント下あたりに、アームの角度調整ができるように、もう一つジャッキを噛ましておきます。
最初はアームが下まで下がった状態にしておきます。







エアダクトやエアクリを外すとこのように作業するスペースができます。






ナットに17mmのメガネレンチを噛まし、シャフト上の切り欠きにモンキーをかけて供回りしないよう押さえつつ、ナットを緩めます。
最初固いですが、頑張って緩めて下さい。
一番最初、緩まったら、あとはアームしたに仕掛けたジャッキを上げてアームを持ち上げ、ショックを縮めます。すると、ショック上部のテンションがかからなくなってナットを外すのがある程度楽になります。






次に、ショック下部のボルト/ナットを外します。
ナットが1/2とボルトが5/8インチです。
やりにくい場合はスタビリンクを外しても良いでしょう。






ナットが外れたら上の皿を取るとこのようにブッシュが見えます。







左側は、クーラントが漏れたときにブッシュが攻撃されないようにゴムのカバーがしてあります。
これは再利用するので取っておきます。






取り外したショック。
ショックは、ロアアーム後ろ側とタイロッドの隙間から下に引き抜けます。
知恵の輪状態という程厄介ではありませんが、引っかかりはするため、うまく回してポジションを調整しつつ取り外して下さい。


アップ写真。
バンプラバーはボロボロですし、オイルが中から漏れてベタベタになっています。






新しいショック。
ブッシュは付属してきます。しかもブッシュは黒いゴムタイプです。


アッパーマウント部分。
ナットは純正の回り止め付きとは違い、ダブルナットです。




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新しい皿にゴムカバーを移植します。




11

新旧ブッシュ比較。
3年/7万キロではまだまだブッシュは死んでいませんでした。
ヒビも入っておらず使える状態です。



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ショックをセットし、ショック下部のボルト/ナットを仮留めします。ジャッキでアームを上げて、アッパーマウント部にぴったり来るよう調整します。
締め込んで行く前にきちんとセンターが出るように調整した方が良いでしょう。




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最初に位置決めをしたら、ジャッキをもっと上げてショックに荷重をかけてやります。
それからナットをしっかりと回らなくなるまで締め込みます。このとき、ブッシュに変な傾きが出ないようにしましょう。

アッパーのナットを締め終えたら、ロアアームを
1G状態になるようにジャッキで上げて、本締めします。



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今度は右側です。
右側もパワステのリザーバタンクをブラケットから外した方が作業しやすいです。
もちろんホースは接続したままで大丈夫です。

リザーバタンク外し方

あとは左と同じことをしていくだけです。
皿とワッシャーは付属の物だけで事足ります。したがって、ショックごと交換する場合は元々付いていたパーツは何一つ再利用しないことになります。




2010.10追記

フロントをアーデンのKONI製ショックに交換しました。
付属品は何一つなかったため、ゲイター、バンプラバーなどすべて買わなくてはならず、予想外の出費になってしまいました^^;




KONIのダンパーはオイルダンパーで、今主流のガス封入式ではありません。
そのため、押し込んでも返ってきません(装着時にはスプリングの力で戻される)。

最初購入したものはオイル漏れがあったため、交換してもらいました。






バンプラバーを無理矢理押し込みます。
国産車の流用も考えましたが、サイズがよく分からなかったので純正品を購入しました。
これがたかがウレタンゴムのくせに高い!





ゲイターとワッシャー。
このワッシャーをゲイターの中に入れます。ワッシャーはブッシュをフェンダー部分に挟み込む役割です。





ゲイターをはめたら、下をリテイナーで留めます。
ちなみにこれも純正品です・・・



あとは車体に組み付けるだけです。

ガス封入式と違い、オイルダンパーは手でのばしたり縮めたりできる分、交換が楽でした。





これに先立って、フロントスプリングも交換しました。
これだけ長さが違います。
実際フロントも結構落ちました。


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