フロントショックロアブッシュ交換(2010.6)(2010.11再交換)
(2011.4再々交換...都合4度目)
フロントのショックロアブッシュですが、サスペンションオーバーホール時に交換はしてもらっていました。しかし、組み付け方法に問題があり、早々にブッシュが切れ異音がするようになってしまいました。
作業を店に依頼したときにはアームのみ持ち込みでしたが、今回は車載状態のまま組み替えした時の模様です。
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まずはジャッキアップします。
ジャッキアップ後に、ロアボールジョイントの下にもう一つジャッキを設置し、ロアアームを持ち上げておきます。
スタビリンクを外し、ショック下部のボルト/ナットを外します。
ナットが1/2とボルトが5/8インチです。
そのままショック上のナットも外しショックを外してしまっても構いません。
ショック下のボルトを外したら、ロアボールジョイント下のジャッキを下げることで、アームが下に降りてブッシュが見えるようになります。
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ダメになっていたブッシュ。
真ん中のボルトのガイド部分が飛び出ているので、ここを押しながら圧入すると柔らいゴムが切れてしまいます。
圧入するときには周りのカラーを押して圧入しなくてはいけません。
2010.11のときのブッシュ切れ。
ショックのフォーク内側でゴムがはみ出しているのがお分かり頂けると思います。
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ギアプーラーを利用して、ブッシュを抜きます。
ちょうど合うソケットをあてがい、締め上げていくと、向こう側にブッシュが押し出されていきます。
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ブッシュを圧入するにあたり、ブッシュが傾いてまっすぐ入っていかないので、ガイドの意味でブッシュの外形より気持ち小さなソケットをあてがい、ボルトとナットで留めたところです。
ブッシュは左側です。挿入方向は左から右、すなわちソケットを先に穴に入れ、傾かないようガイドとして利用します。
実際、ディーラーでも似たような形のSSTを使っているようです。
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新しいブッシュにソケットを当てたものを、プーラーで押し込んでいきます(写真は使い回しです^^; )。
少しでも傾くと入らないので大変でした。
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圧入の終わったブッシュ。
カラーに少し跡が残ってしまいましたが、特に問題はないです。
後はショックをくみ上げて終了です。
2010.11追記
ここが切れたのはおそらく1G締めをしていないことが原因でした。
この交換後再び切れたからです。
今回きちんと締めたので経過を見たいと思います。
ここのブッシュは容量が少ない上に柔らかいので、きちんと組み込まないとすぐに切れます。注意してください。
こちらのページを参照してください。
2011.4追記
で結局また切れました・・・TT
持ったのは半年足らず。結局ローダウン&強化したショック/スプリングにノーマルのブッシュでは耐えきれないことが原因であろうという結論に至り、仕方なく高価なポリウレタンブッシュに交換しました。これも耐久性がどうなのか若干不安ではありますが、半年でダメになることはさすがにないでしょう。
なお、私の車の場合、ショックアッパーブッシュが固いゴムブッシュに換わっているのも一つ要因だった気がします。
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購入したのはXJ40用の「パワーフレックス」製ポリウレタンブッシュ。
こういうブッシュは、フロントサスペンション用はXJ40用がそのまま使えます。
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内容はこちら。
カッパーグリス付きです。
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まずはブッシュを抜きますが、上で説明したようなギアプーラーを使った方法ではどうにも抜けなかったので、結局21mmのソケットをあてがいハンマーでたたき出しました・・
抜き終わったら、内側を1000番のペーパーできれいに掃除します。
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ブッシュにグリスをべたべたに塗り・・・
両側からプラハンマーなどで優しく叩き入れます。
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今度はカラーにグリスを塗り・・
やはりプラハンで叩き入れます。
このとき、逆側のブッシュが押し出されてくるので、ブッシュを押さえつけながらカラーを挿入していきます。
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後はショックを組んで完成です。
が、実際はこれがクリアランスほぼゼロで、全然ショックがブッシュ側に入り込んでいってくれず、かなりくみ上げに苦労しました。
いくらやってもブッシュが上手くなじんで面位置に入ってくれないのです。
結局ショックのフォーク部分をブレーキパッドセパレーターで少し押し広げて無理矢理装着しました。後で結局左右からボルト/ナットで締め上げるので元に戻ります。
必要に迫られてウレタンブッシュにしましたが、ここを換えるだけで驚く程ハンドリングがシャープになりました。
新品効果だけではありません。嬉しい誤算でしたが、余計ジャガーらしさはなくなってしまいました・・・