リアショックアブゾーバー交換(2010.9)



リアのショックは、アッパーマウントブッシュも、ロアのピロボールブッシュもつぶれてガタガタになり音が出ていたため、いい加減交換時期に来ていました。
そこにアーデン製ショックが格安で入手できたので、バネとともに交換することにしました。

ただし、作業があまりに大変だったため、写真は基本的に交換後の物を使っての解説です。




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まずは、ショック取り外し時に邪魔になるブレーキキャリパーを外します。





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その後、スプリングに市販のスプリングコンプレッサ(挟み込んで縮めるタイプ)をかませます。

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別角度から。
かませられる場所は物理的にかなり限られていますので、うまく向かい合うように設置してください。

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そして、出来るだけ縮めます(キャリパーに関しては写真前後してます)。
インパクトを使えるタイプのコンプレッサーを使わないと、完全手作業では正直やってられません。





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次に、リアショックのロアボルト/ナットを外します。



局所的過ぎて一寸分かりにくいので、私の車での作業の時の画像です。
ナットはこれ。


反対側から。ボルトはこれです。





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ロアショック上部のスプリングマウントのナットを4つ外します。
これでひとまずショックとスプリングがフリーになりますが、大変なのはここからです。






ショックの下側より撮影。
ショックはロアアームにあけられた穴を貫通しているため、そのままでは抜くことが出来ません。
そこで、下側から(写真の部分)棒切れなどをあてがい、油圧ジャッキで押し縮めつつ手前に引っ張り出します。
このとき、3で記したナットは1個だけ緩めた状態で残し、ショックを上にぶら下げておくと作業がやりやすくなります。


模式図です。

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ボトルジャッキを使うと便利です。

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アップ。
押し上げていきます。

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ショックの下側が出てきたら、手前に引っ張り出します。





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キャリパーを外した隙間から、写真のようにスプリング/ショックを取り出します。
スプリングから先に出すと楽です。







ショックのアッパーボルトを緩めます。
シャフトに切り欠きがあるので、そこにモンキーを噛まし、供回りを防ぎながら緩めます。
私のクルマのパーツは完全に固着していたのでインパクトで緩めました。






アッパーマウントブッシュとワッシャー/カラー類。
これは中古良品ですが、未交換だとウレタンのブッシュは悲惨なことになっています。

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ショック/スプリング/アッパーマウント類。
写真にはスプリングパッカーという高さ調整用のシムが写っていませんが、忘れずに再インストールします。







中古の純正ショックとコニ製アーデンショックの比較。
ゲイター類は移植します。


リアのスプリング比較。
アーデン製の物はかなり巻き数少なく、レートは高いです。





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ショックは先に全体重をかけて縮め、針金で縮めたままにしておきます。
ノーマルショックの柔らかさなら何とかなるのですが、少し固めのショックだとかなりしんどいです。
もちろん、2人作業でないと難しいでしょう。

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ショックのアッパーマウントブッシュと、スプリングアッパーマウントを組み込みます。




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スプリングとアイソレータを組み込んだところ。





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ショックとアッパーマウントを先に入れます。

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その後、スプリングを入れ、ショックをロアアームの穴に入れます。
ショックが完全に短くなっていればスムーズに入れることが出来ると思いますが、そこまで縮めるのは難しいかもしれません。その場合、またショックの下側からジャッキを当ててショックを縮めながら押し込みます。






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スプリングの下側がロアアームにしっかりとはまり込んでいなければ、スプリングを縮めて位置を調整します。
後はボルト/キャリパーを元に戻して終了です。





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さて、リアショックの交換方法ですが、マニュアルに載っている方法をご紹介します。

(1) デフの下を覆っているデフマウントプレートを、ボルトを外して外す

(2) ショックアッパーマウントのナットを外す

(3) ショックロアのボルトを外す

(4) あらかじめハブのフルクラムボルトを外しておき、ハブを車体後方に向けてクリアランスを作っておく

(5) ロアアームを思い切り下げ、ショックを引き抜く

リアのサブフレームを下ろすと交換が楽なようですが、素人がジャッキアップしてやることを考えると現実的ではありません。



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