ステアリングラック脱着(2010.4)




ステアリングラックの脱着は、下に潜りさえすれば意外と簡単にできます。
X300のラックは丈夫なのですが、マウントがダメになってもアッシー交換(オーバーホール品)、オイルシールがダメになってもオーバーホール、で何かあると10万飛ぶので、脱着の仕方さえ知っておけば中古良品とすぐに取り替えてやり過ごすという方法も取れます。




まずはタイロッドエンドを外します。
ナットを緩め、ねじ部分を軽くハンマー等で叩くと下に抜けます。





次に、ラックにつながっているホースを外してフルードを抜きます。
写真黄色で示したのがフロントのオイルクーラーからつながる低圧ホース、赤で示した方がパワステポンプからラックにつながる高圧ホースです。
ナットを外し、しばらくフルードが出てくるのを止まるまで放っておきます。1リッター程抜けてきます。






オイルが抜けたら、青い丸で囲んだ部分に車速情報伝達用のコネクタ(X300のパワステは車速感応式のため)がありますので、これを抜きます。
その後、ロアコラムとステアリングラックをつないでいるジョイント部分のボルト&ナットを外します。写真では既に大分緩めてあります。
写真は上側が車両後ろ側になります。







運転席側ラックマウント部(写真上が車両前側)


助手席側ラックマウント部(写真上が車両前側)

ラックマウント部のボルト&ナットを外します。写真をご覧頂くと分かる通り、4カ所あります。
外すと一気にラックが外れてくるので、手で押さえ、落とさないように注意して下さい。
むちゃくちゃ重い物でもありませんが、それなりの重さはあるので注意が必要です。

また、ラックのマウントとサブフレームの間にワッシャーがかましてあるので、なくさないように注意してください。
ボルト ー ラックマウント ー ワッシャー ー サブフレーム ー ナット
というような順になります。




戻すときには、逆順をたどったあと、オイルの補充をする必要があります。
オイルをリザーバタンクから入れた後、ステアリングを端から端まで数回切り、もう一度リザーバにオイルを足します。
これを数回繰り返した後、エンジンをかけ、ポンプを駆動してやります。
すると、一気にオイルが吸い込まれますので、適量まで補充して下さい。




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