リアスタビライザー取り付け(2011.1)
長年の夢(?)であったリアスタビライザー(アンチロールバー)を装着しました。
自分でやろうかと思っていたのですが、臨時収入があった事もあり、面倒なのでデフのセンターシール交換とともに店に頼んでやってもらってしまいました。
おそらく普通の店に出すと工賃3万コース、ディーラーだと5万越えだと思います。
ということで今回は写真での解説のみです。
2013.6
車両引き渡しに際し、リアスタビの取外しを自分で行ったため、その際の写真を交え、取り付け方法に関してアップデートします。
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リアスタビライザーの全体図。
こんな短い棒切れがあるだけで、コーナリング時のリアの追従性が格段にアップします。
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リアスタビライザーはポン付け出来ません。
問題となるのは、このスタビをマウントしている「ウィッシュボーンタイ」というパーツです。
写真で囲んだ、スタビのマウント部分が耳のように付いていますが、ノーマルモデルではこれがありません。
従って、ウィッシュボーンタイをスタビに対応したパーツに換える必要があります。
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リア周りのパーツ図です。
このパーツ図ではウィッシュボーンタイは25番ですが、耳が付いていないのがお分かり頂けると思います。
実際のウィッシュボーンタイの比較。
上がノーマル、下がR/スポーツ用です。
XKやX308もリア周りはかなり共通なので、パーツを流用できますが、ちょっと違うポイントがあるので後述します。
上の写真でもブッシュの有無の違いが確認出来ると思います。
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まず、プロペラシャフトのジョイント部分を切り離します。
※今回の店での作業時にはついでにこことデフのオイルシールを換えてもらいました。
別角度から、ナットを外したところ。ペラシャ側の接続を切ってもボルトは場所が狭く抜けませんが、その場に置いておけば問題ありません。
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次に、ウィッシュボーンアームを留めているナットを外します。
ボルトの頭はこちら。
こういう感じで、両側からアクセスしないといけません。
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デフはタイバーという2本のパーツで吊られています。
これの下側のボルト、すなわちウィッシュボーンタイに接続されている方を外します。
別角度から。
ボルトとナットを外します。
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ここまで出来たら、ジャッキをゆっくり下げて、デフを後ろに傾けます。
こうしないとロアアームのフルクラムボルトが燃料タンクに当たって引き抜けないためです。
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ウィッシュボーンタイの内側のナットを外します。これはウィッシュボーンタイとデフ本体を繋ぐスタッドボルトを留めているナットです。
外します。ここを外すのは別にいつでもかまいません。
デフが傾いた後の方がスペース的にやりやすいだけです。
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ロアアームのフルクラムボルトを引き抜きます。
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ウィッシュボーンタイが急にノーマルのものになっていますがご容赦下さい^^;
全て外すとこういう状態になります。
これでウィッシュボーンタイが取り外せます。
取り外したところ。
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ウィッシュボーンタイを入れ替えます。
逆順を辿る訳ですが、ロアアームのフルクラムシャフトを通すのに位置決めがまあー大変です。
大変と言うか面倒です。
フルクラムシャフトを金ブラシとパーツクリーナーで良く掃除し、シリコンスプレーをかけて滑りを良くしておくとやりやすいです。
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こうしてウィッシュボーンタイの入れ替えが出来たら、スタビを取り付けます。
スタビの取り付けは至って簡単で、この2カ所、左右4カ所で支えてあるだけです。
スタビリンクの下部のブッシュはへたりやすいので新品を用意しておきましょう。スタビリンクの上側のボルト/ナットは1G状態で締める必要があります。
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さて、流用に関してです。
ウィッシュボーンタイのパーツナンバーは
X300:MMB2855AA
X100:MNC2855BA
X308:MNC2855BA
となっています。
X100とX308では同じものが使われていますが、いずれも初期型はMNA2855BDとパーツナンバーが異なっています。
これらの違いは何か、と言うと、
・X300用
ウィッシュボーンタイの内側の穴、すなわち24番のデフマウントスタッド
ボルトが通る穴の中にブッシュが入っている。
そのブッシュを挟み込むように27と28のスペーサーを取り付ける。
・X308/X100用 初期型
X300用と形状は同じだが、上で述べたブッシュがなくバカ穴になっている。
ブッシュはないが、取り付けには27と28のスペーサーも必要。このスペーサーもX300用とは違うものになっている。
・X308/X100用 後期型
24番のデフマウントスタッドボルトの径が異なっており、そのためウィッシュ
ボーンタイの内側の穴の径も違う(やはりブッシュは無し)。
しかも取り付けに27と28のスペーサーを要しない。
というところです。
従って、MNC2855BA(後期型)をX300に取り付けるには、デフマウントスタッドの交換も必要になります。
これが新品だとなんと1本6000円(当店価格)という凄まじい値段なので、中古品を購入するときには必ずここまで手に入れてください。
XKは97年デビューなので前期型がちょこちょこありますが、X308ではほとんど後期型ばかりです(98年の途中、VINでいうと846052から変わっている)。
要は、
a) 97年式のX100のリアスタビは問題なく付く。
b) 98年式のX100ないしはX308の中古スタビを流用するときにはまずパーツナンバーを確かめるか、ウィッシュボーンタイの写真を送ってもらい、28番のスペーサーが付いているか確認する。
スペーサーが付いていれば問題なく付くが、スペーサーがなければすなわち後期型なので、デフマウントスタッドボルトまで購入する。
c) 99年式以降のX308/X100のパーツを流用する場合には、必ずデフマウントスタッドまで交換する。
ということになります。