オイル交換


実はオイル交換を自分でしたのはこのクルマではこれが初めてです。
明らかに順番がずれている気もしますが・・・
量販店だと交換工賃無料のところがほとんどになってきていますし、そういうところでも
オイル代は非常に安いので、任せていたのですが、今回は安いオイルも手に入ったので自
分ですることにしました。


意外とオイル交換の手順を紹介しているところは当たり前過ぎて少ないような気もします。
これからDIYを始めようと言う方のために掲載することにしました。
正直なところ、これよりももっと簡単な整備はこのHPにもたくさんありますが・・・^^;


ちなみに、私は8000km毎に交換しています(フィルターは2回に1回)。

私としては、オイルはあまり頻繁に換える必要はないと思います。メーカー指定は1万マイ
ル(16000km)毎にフィルターごと交換、となっています。
もちろん、日本での使用は本国よりもエンジンに負担がかかるであろうことは想像に難く
ないので、早めに交換した方が良いとは思いますが、今ではオイルの質も良くなっている
ので、よく言うような「3000kmごと交換」というのは、個人的にはオイルを売るための
口実としか思えません。資源の保護という観点からも、5000kmで十分でしょう。


オイル交換に神経質になるよりも、オイルフィルターの交換に神経質になった方が良いと
思います。
とあるクルマでは、フィルターを交換せずにいたところ、フィルターの紙がバラバラにな
ってエンジン内を回り、オイル経路を詰まらせてエンジンがお釈迦になると言う事例もあ
ったようです。
フィルターは紙なのでもちろんそういうことはあり得ます。


2010.11追記

・・・と思っていたのですが!
やはり古い設計のエンジンで、熱量も多いため、オイル管理はかなり重要なようです。
きちんと固め(10W-40または20W-50)のオイルを、最低5000kmないしは半年に一回
は交換すべきです。

なぜそういう風に考えが変わったか?
オイル管理をきちんとしている車両のエンジン音が全く違ったからです。
うちのクルマも、この記事で替えた安物オイルから、ワコーズの高いオイルに替えた途端
エンジン音が静かになったのには驚きでした。
オイルはケチらないようにしましょう^^;;;;




さて、前置きが長くなりましたが以下交換手順です。
エンジンが冷えてから行ってください。熱いうちにオイルを抜くと非常に危険です。
また、廃油は汚れを多分に含んでおり、人体に有害なので、出来ればゴム手袋をして作業
しましょう。






1

まずはクルマをジャッキアップします。
左右どちらかだけ上げれば十分です。

※ただし、必ずウマをかけるようにしましょう。
その意味ではフロントを真ん中からあげた方がよいでしょう。

ドレンボルトは写真の赤い四角で囲んだ部分にあります。




2

アップです。
下にはオイル処理ボックスを置いておきます。
画面下方向に回すと緩みます。





3

廃油処理ボックス、ホームセンターにて300円程度で買えます。
ジャガーの場合8L(!)あるので2つ必要になります。






4

オイルを抜いている最中。
最初はとんでもない勢いで出てきますので注意してください。
4リットルはあっという間です。さっと入れ替えるか、取りあえず全部1つで受けておいて、
後からもう一つの箱の中の吸収剤を移すか、いずれかで対応してください。




5

抜いたオイル。
結構黒くなっていますが、X300ではクリアランスの問題でブローバイが混入しやすいの
だと思います。従って、実際にはそこまで激しく劣化している訳ではないと思います。




6

取り外したドレンボルトとワッシャー。
ワッシャーもオイル交換2、3回に一度は交換しましょう。
ご覧の通りシーリングにゴムが使われていますので、これがダメになると使えません。
X308では、ここのパッキンがドレンボルトと一体化されているので、交換するとちょっと
高く付きます。

オイルが抜け切ったら忘れずにドレンボルトを締めてください。
量が多いので、抜け切るまでに結構時間がかかります。ポタポタたれるくらいになったら
もう締めても良いでしょう。




7

今回買ったのはこれです。
4リッター缶1本1480円で買えました。
10W-30の鉱物油、規格はSLです。

規格の違い(SM、SLなど)については
こちらのサイトに記載があります。
また、リンク先ジャガーメンテナンス&パーツ販売のFAQにも詳しい記載があります。

現在ではSMが主流ですが、安いSLで十分です。



2010.11追記
10W-30では粘度が低すぎて、オイル食いがかなり激しくなるため、全くお勧めしません。
ブローバイも大変汚くなりました。
上でも書きましたが、最低10W-40、夏は20W-50でも良さそうです。
鉱物系の方が相性は良いようですが、部分合成でも大丈夫でしょう。フルシンセはお勧め
しません。




8

フィラーキャップは軽く回せば外れます。




9

オイルを注ぎ入れます。
(こぼれていますが本来はきちんと漏斗を使いましょう^^; )

今回はフィルターを交換しないので、8リッターよりも少し少なめでいったん止めます。




10

エンジンを始動し、水温計が動くまで暖気します。
その後、ゲージで量を確認。




11

ちょうどですね。
これでオイル交換は終わりです。




しかし、今回かかった金額は3500円程度。
いつもお世話になっている国産車ディーラーのオイルボトルキープで1回あたり工賃込みの
約5000円。
1500円払ってやってもらう価値は十分にあります。しかもオイルの品質も絶対高いですし
ね^^;
なにより廃油処理が鬱陶しいですので・・・今後はそちらに頼むことになりそうです(笑)
しかし、何事も経験です。




2010.10追記
オイルフィルターですが、V8用でも利用できます。
直6/V12用が簡単に手に入らない場合は、V8用を利用しても問題はありません。
逆に、直6用をV8エンジンに使うのはスペースの問題で不可能です。

以下オイルフィルターの参考画像です。


左から
直6/V12
V8
BOSCH製兼用フィルタ(上記どちらにも使えます)



フィルタのパッキン。
すべて同サイズです。


内部構造。
左から上と同順です。
V8用および兼用フィルタでは、サイズが小さい代わりに、内部にたくさん穴をあけることでオイル流量が確保されているのがお分かり頂けると思います。
また、BOSCHのフィルタでは、フィルタ自体の濾過性能が上がっているため、小さくても問題ありません。



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