スロットルポテンショメーター交換(2009.3、2010.10再交換&追記)


長時間運転しているとき、パーシャルスロットル時(アクセル開度一定時)に、ストールしそうになる感じで突如エンジンが息切れし、エンジンチェックランプが点灯するという症状が、購入したその夏から出ていました。

しかもそれが3ヶ月か4ヶ月に1回という微妙な頻度でしか発症しなかったために原因を特定しあぐねていました。

そこで、吸気系から順番につぶしていった結果、残るはスロットルポジションメーターであろうというところまで来て、さらにはさざえぼんさんから同様の症状が上記部品交換で治ったとの情報をいただき、交換に踏み切りました。



写真のような部品で、スロットルボディの下に付いています。可変抵抗を利用した部品で、スロットル開度にあわせて流れる電気の電圧が変わっていくのをコンピュータが検知するという仕組みです。
シートのポテンショメーターも同じ仕組みですね。

電装品ですのでバッテリーのマイナス端子を外して作業を行います。
そもそも、一度外してリセットしないとアイドリングが激しく上下して無茶苦茶になるので、いずれにせよ外す必要があります。



これを交換するには、スロットルボディを外す必要があります。

以下の手順でエアダクトおよびスロットルボディを外します。

エアダクト外し方

スロットルボディ外し方

ただし、上記手順に載せられていないことがありますので以下説明します。



2.


オートクルーズ装着車は、スロットルを外す際にオートクルーズのベローズ(ゴムの部品)とスロットルを繋いでいる金具を取り外さねばなりません。
写真に写っているように、ナットとねじで止まっています。
下がナット、上がねじです。
ねじの方は10mmのスパナで回せるようになっていますので、下のナットをラジペンなどで固定してまわせばOKです。ナットは多分8mmではないかと思います。




3.

あとはスロットルの下の部分に水が回っていますので、ホースを取り外す必要があります。これは金具(バンド)を緩めて引っ張ればとれます。
写真はスロットルボディを外したところですが、下に水が通る管が付いているのがお分かりになるかと思います(赤の四角で囲んだ部分)。
外した後のホースはクリップなどで締め付けて、水が漏れるのを防いでおきましょう。
黄色で囲んだ部分がスロットルポテンショメーターです。




4.


スロットルボディを下から見た図。
金色の金具(汚いので変色してますがもとは金色です)で止められた黒い物体がスロットルポジションセンサーです。
T15のトルクスで止まっていますが、ねじにゆるみ止めが施されていて非常に固いです。
なめないように注意してください。

なお、新品のセンサーに付属していたねじはなぜかT20のトルクスでした。



5.
ここを交換したら、ディーラー等でコンピュータのセットアップをしてもらうか、アイドリングのまま30分ほど放置してコンピュータにポテンショメーターの位置を覚えさせるか、いずれかの作業が必要となります。
焦って何もしないまま乗ると次のような症状が出てしまいます。

・だんだんとエンジンの回転が不安定になり、信号待ちなどで止まったときのDレンジでのアイドリングが900くらいになってみたり、500くらいになってみたりと気まぐれをしばらく繰り返す。
・パーシャルスロットルで走行した後アクセルを離すと、その回転数をずっと維持してしまう。



※どうも結局はここではなく、水温センサーだったような気もします。
この直後に換えたのでどちらが原因か分かりませんでした。
しかし、その2つを換えてからはエンストはぴたっと止みました。
まずは安い水温センサーから攻める方が良いでしょう。





2010.10追記
9月末にアイドリングが高くなると言うトラブルがあり、アイドルバルブとスロットルポテンショメーターを交換したところ、アイドリングが1300-1500rpmになり下がらなくなりました。
調べてみたところ、スロットルポテンショメーターを交換した際にはECUのセットアップが必要だということでした。

X300のECUは非常に古くさい代物で、自分で学習はしないようです。
X300のスロットルポテンショメーターは調整できないタイプですが、ポテンショメーターを換えると、ECUはスロットルの全閉を認知できなくなるようです。
そこで、一旦すべてをリセットした後、一度アイドルバルブのステッパーモーターのステップ数も調整し直さないといけないようです。

みんカラでnext0n0さんが詳しい記事を上げてくださっています。

http://minkara.carview.co.jp/userid/349808/blog/11329059/

この記事にもありますが、セットアップをするには、ひと世代前のダイアグ(PDU=ポータブルダイアグノーシスユニット)があるディーラーでなくてはいけません。私は結局箕面のディーラーまで行って、セットアップして頂きました。
(ほっとくとアイドリングが上がりっ放しになるので参りました。アメ車用の安いステッパーモーターをペンチで無理矢理ひねって、手動でバルブを調整できるようにして、無理矢理アイドリングを下げて高速を運転しました・・・)

参考までに、かかった費用は
初回点検費用 12000円
セットアップ料金 8000円強
で、端数おまけで20000円でした。

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