Vベルト/アイドラープーリー交換(2008.12)




アイドラープーリーがなぜか2年前の納車時に換えたばかりなのにダメになっていたため、交換するついでという事で、ベルトも全交換しました。
作業自体はそこまで難しくないのですが、ねじ類の固着が酷いので、なめないように事前(1〜2日前)に556やラスペネなどを差しておくと良いでしょう。




作業に取り掛かる前に、スペース確保のためまず電動ファンをはずします。






写真はオルタネーター&ウォーターポンプの駆動ベルト。
こちらのベルトはオルタネーター自体でテンションの調整をしています。
写真に見えているのは、下側がクランクプーリー、右側がウォーターポンプのプーリーで、オルタのプーリーは隠れてほとんど見えていません。






こちらはエアコンコンプレッサーのベルト。
赤矢印で示したちいさなプーリーがアイドラープーリーです。
このプーリーの位置を上下することでベルトのテンションを調整します。





アイドラープーリーをマウントごと外した写真です。
赤矢印で示した貫通ボルトの下の部分を回すことで、プーリーが上下し、ベルトの張りを調整できます。
ここは、
1/4"(6.35mm)のソケットレンチの差込角(ソケットに差込むための四角い部分)とサイズが同じなので、次のような即席SSTを作ることで楽に回せるようになります。



六角レンチの先に、同じサイズのソケットレンチのソケットを逆向きに取り付け、テープなどで固定します。すると、差込角に入る四角い部分が上を向いて、貫通ボルトを楽に回せるようになるという訳です。



3の写真を見ると分かりますが、コンプレッサーのベルトの方が外側にあるため、こちらのベルトをまず外します。
プーリーの下にある調整ネジを緩め、ベルトの張りが緩むと、ベルトはそれだけで取り外せます。

アイドラープーリーを外すのはアイドラープーリーの真ん中にあるボルトを緩めるだけですが、ここが例外なくガチガチなので、なめないよう留意して下さい。12角のボックスやメガネレンチではなく、きちんと6角のボックスレンチを使いましょう。
私もかなり苦戦しましたし、なめた方が知っている限り2人いらっしゃいます。マウントも同じく10mmのボルトで留まっているので、これを外して外で作業した方が良いかもしれません。

失敗した場合はねじ山がM8で、長さ20mmのボルトであれば使えるので、ホームセンターなどで買ってくれば問題ありません。







左が新品、右が交換部品。
見た目特に問題ないですが、やはり手で回したときのスムーズさは全然違います。交換するとかなり静かになりました。







ベルトの状態。
本来、メーカーの交換指定は96000kmなので、20000km程度では全く問題ありませんでした。








オルタネーター側は、先に書いた通りオルタネーター自身がテンショナーの役割を果たしています。まずはパーツ図でどのように留まっているか見ておきます。
下が軸になっており、上のアジャスタ(位置調整)ボルトとナットで位置の調整ができるようになっています。
10番のナットを写真右方向に回していくとテンションがかかり、逆に回すとベルトが緩みます。




まずは、下側のボルト/ナットを緩めます。
エンジンルーム内からアクセスすると非常に大変です。
エアフロおよびエアダクトを外し、そこから手とスパナを突っ込んでボルト側にアクセスしなくてはなりません。

ジャッキアップして下からアクセスすると非常に簡単に作業できます。








今度は上側を緩めます。黄色と青の矢印で示したオルタの位置調整ナットを緩めることでベルトを緩めましょう。

赤矢印がアジャスタボルトのマウント部分です。ここを外すと一気にオルタネーターが外れます。黄色い矢印のナットは非常に狭い場所にあるため回すのが大変です。ここが固着している場合は、赤い矢印で示した部分のボルト/ナットを外し、オルタネーターをアジャスタボルトごと外してしまっても良いでしょう。

くみ上げるときには、すべてのボルト/ナットをしっかりと締め込んで下さい。オルタネーターの方は特に緩みやすいので注意が必要です。





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