オイルフィルター下バイパスパイプOリング交換(2009.10)



小川さんおところにお邪魔して、サスアームのアッパーブッシュを交換させていただいたとき、下回りを覗くとオイルが漏れているのを発見しました。
そのときは大して大事には思っていなかったのですが、しばらく放っておくとかなり盛大に漏れるようになりました。
漏れ箇所が上から覗き込んでもよく見えなかったので、家族の勤める国産車ディーラーで見てもらったところ、オイルフィルターの下から漏れているということでした。実際に自分もドックにもぐらせてもらって確認させてもらい、漏れている箇所を確定。
本国より純正Oリングを仕入れて交換することとしました。
面倒だったため(笑)、そのお店に交換を依頼しましたが、非常に作業は単純で、「うーん、工賃はオイルフィルタ交換工賃と同じで良いです」と言っていただき、安くすみました。

ここはAJ16エンジンの鬼門の一つです。以下パーツ図を使って構造をご説明します。
また、みんカラでnext0n0さんが
実際の写真を公開していらっしゃいますので、そちらもご参考になさってみて下さい。

ともかく、インマニ側のエンジンブロックの下側がオイルで若干湿っているようであれば、まずここを疑うのが良いでしょう。



1.


オイルフィルターの取り付け部ですが、このような構造になっています。
赤で囲んでいる部分が問題のOリングです。これが、図の中では示されていませんが、2セットあります。
従って、Oリングが4個必要ということになります。
黄色い四角で囲んでいるのが、オイルのバイパスパイプです。

3と5が、このバイパスパイプケースを留めているボルトとナットなのですが、要はこの部分はこの1箇所で留められているだけで、さらにオイルのシーリングは完全に4つのOリングのみに任されている状態です。
これでは、Oリングがへたったらオイルが漏れるのは当たり前です。

SHIOさんからお教えいただいた対策法ですが、バイパスパイプケースと上のオイルフィルターブラケットの接合部、つまり6のスリーブの真ん中に新たに細いOリングをかませてやると、4つのOリングがへたってもオイル漏れを阻止できます。
今回、私は自分で作業をしなかったため対策はしていませんが、ご自分でされる方は是非お勧めします。



2.
ふつうに考えるとなぜここにバイパスパイプがあるのか?という疑問がわいてくると思いますが、これは、同じAJ16エンジンを積んだXJS及びXJRのヨーロッパ仕様に、オイルクーラーが設置されており、ここからオイルクーラーへのホースが出るように設計されているからなのです。
以下それぞれのパーツ図です。黄色い部分が、上の図でオイルフィルター下のバイパスパイプがはまっている場所に、代わりに接続されます。


・XJSのオイルクーラー及びオイルクーラーホース



XJRヨーロッパ仕様のオイルクーラー及びオイルクーラーホース



※XJSでも、オイルクーラーホースの接続部分のOリングへたりによるオイル漏れは多いです。
以前XJSを所有していたとき、オイルクーラー側は、オイルクーラーが壊れやすいということで何故かディーラーにとんでもない工賃を請求されましたが、ふつうにナットを緩めれば特に問題ないとは思います。



※※※ 追記(2010/3/23) ※※※

Super Catさんが実物の写真をご提供くださったので、掲載します。



この写真では、上の説明にあるように、真ん中に別途Oリングをかませ、漏れ止めを施していらっしゃいます。


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