ステアリングチルトモーター修理(2010.8)
エントリーモードが復活したのに気を良くし、ずっと使っていたら、そのうちステアリングのチルト(上下)の動きがたまに渋くなり、止まるようになってきました。
ついには手で助けないと動かなくなってしまったので、分解してみることにしました。
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まずは運転席下のロアカバーおよびステアリングコラムロアカバーを外します。
運転席下のカバーはビスを4本抜いて引っ張れば取れます。
ステアリングコラムロアカバーの外し方はこちらをご参照ください。
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それぞれのカバーを外したところ。
ここでエアコンダクトを外します。
エアコンダクトはナット1個で留まっているだけなので、取り外しは至って簡単です。
ただし、取り付けの際にしっかり締めておかないと、ダクトが落ちてきてブレーキやアクセル操作の邪魔になり大変危険です。
以前、自然に揺るんで落ちてきて往生したことがありました。触ったことがなくても一度チェックしておいた方がいいかもしれません。
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ダクトを外したところ。
チルトモーターが下の方に見えています。
同じ角度でのアップ。
これがチルトモーターです。
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モーターの取り付け部のアップ。
ポテンショメーター(黒い部品)がねじを外すのに邪魔なので取り外します。
爪で引っかかっているだけなので、引っ張れば取れます。
ポテンショメーターを外したら、矢印のボルトを外します。
六画レンチが必要です。
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外れたモーター。
シャフト部分は特に抵抗なくすぽっと抜けます。
モーター自体の取り外しですが、さらに上の方にあるコネクタを外しても良いですし、モーターに接続されている端子を外しても良いです。
今回は端子を引き抜きました。
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モーターを分解してみました。
カシメをペンチやハンマーを使ってまっすぐにします。
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バラしたモーター。
特に内部に異常はありませんでしたので、上にあるギアボックスユニット内をチェックします。
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シャフト部分は引っ張れば外れます。
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シャフト部分を引き抜いたら、さらに金属のシャフトを抜きます。
ハンマーで叩けば抜くことが出来ます。
抜けたシャフトとカラー。
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ここまで出来たら、ユニット裏側のふたを外し、ギアを取り外しにかかります。
印をつけた部分がかしめられているので、削り取ります。
今回、これだけでは外れてくれなかったので、ふたに穴をあけて、引っ掛けて外しました。
ふたが外れたところ。
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外したギア。
モーター側のギアが金属であるため、不可がかかるとこちらのギアに食い込んでダメにしてしまうようです。
食い込んだ後がご覧頂けると思います。
食い込んだところを削って形を整え、組み直したところ動き始めたのですが、結局再びダメになってしまいました。
海外のオークションでデッドストック物の新品モーターを購入し、交換することにしました。
新品は現地価格でも2万ではくれません・・・。
右が元の部品、左が新品です。
X308かX100(XKシリーズ)のパーツらしく、配線などは若干変更がありました。
モーターを換えるとだいぶ静かになりました。
やはり負荷がかかっていたのですね。