シフトインヒビットスイッチの点検



ブレーキを踏むとシフトロックがカチカチなるという症状がX300では結構頻繁に出ます。
この場合、シフトレバーのところについているインヒビットスイッチか、同じく電装品の項目で解説しているブレーキスイッチかのどちらかが不良です。構造上、シフトロックソレノイド(ソレノイド=電磁石、つまりロック自体)が不良のことはほとんどないと思います。

シフトロックは、本来、Pにシフトが入っているとき、ブレーキを踏まないとRやDに入れられないようにするための安全装置です。
これは、Pに入っているときのみ作動するのが普通なのですが、上記スイッチの接点不良により、いつでもPに入っているものと勘違いし、ブレーキを踏む度にカチカチ言ってしまうという理屈です。


さて、インヒビットスイッチですが、まずシフトノブを外し、ウッドパネルを外してから、シフトカバーを外します。ウッドパネルは外さなくても何とかできると思いますが、外した方がずっと簡単です。特に、ねじがシフト周辺に落ちるともう捜索不能になるので、面倒がらず外して作業しましょう(経験談)。




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写真の4つのねじを外し、シフトゲートを上に引き上げます。




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カバーを外すと、図のようにインヒビットスイッチとシフトロックソレノイドが見えます。
矢印がインヒビットスイッチ、四角で囲んだのがシフトロックソレノイドです。




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インヒビットスイッチの拡大写真。
シフトレバーがPの位置に来ると、シャフトでこのスイッチが抑えられ、ロックがかかる仕組みです。
うちのクルマの場合、接点復活剤をかけると直りました。
仕組みが非常に簡単なので、おそらく接点不良の場合がほとんどだと思います。
もし壊れていたら、周りの枠ごとアッシー交換となります。




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シフトロックソレノイド。
電磁石でシャフトが写真矢印の方向に作動し、ロックをかけたり解除したります。



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