シートスイッチパック端子補修(2012.4)



ある日運転している最中、信号待ちでシートの位置を微調整しようとスイッチを押したのですが、全く反応しない。
助手席を試してみると助手席側は動いたので、ECUかスイッチのどちらかが怪しかろうということで、ドアの内張りをバラして点検する事にしました。




こちらを参考にドアの内張りを外します。





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ドアハンドル/シートスイッチパックのカバーを外し・・・


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赤矢印の部分のボルトを外します。
カプラーは青矢印の白いカバーの中に隠れていますので、これを外します。




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端子の中です。
緑青が吹いています・・・
1カ所端子がない場所は、先に引き抜いてしまった所です。

端子は、赤い四角の部分が爪になっているので、これをピックツールで持ち上げ、引っかかりを解除して引き抜きます。

connectorremoval
横から見た模式図です。




P1010265
引き抜いた端子はこの通り・・・
錆びてボロボロになっていました。これでは通電するはずがありません。
どうも水が入って腐食してしまったようです。

このあと真鍮ブラシでさびを落としてみると、完全に穴が開いており折れる寸前でした。
これでは再利用出来ません。




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ボディ側の配線。
紫の方が問題の端子です。メス側も見事に腐っています。

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この角度だと分かりやすいですが、オス端子を固定する折り返し部分が腐って落ちています。





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仕方ないので、サイズの近い、HID用の細い端子を加工して取り付けました。
もちろんそのままでは付かないので、折り曲げたり潰したりしています。
配線が端子から外れないようにハンダ付けもしておきました。

写真は組み上げてしまった後です。
水の浸入を防ぐため、ラップで包んで両端をガムテープで縛り上げました。
これで大丈夫でしょう。

もちろん、錆びていた周りの端子も全てブラシで清掃し、組み直してあります。




ちなみに、なぜたった1本の配線の腐食でスイッチが全滅したかというと、あの紫の配線がスイッチ全体に+電流を供給する線だったからです。
後で調べて分かりました。
作業中にスイッチパック/シートヒーターコントロールのヒューズを飛ばしてしまい、左右ともシートが動かなくなったのには焦りました・・・




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