内気循環スイッチ取り付け(XJS/DD6(2012.2)




XJS/DD6には、任意に内気循環(リサーキュレーション)出来るようにするためのスイッチが付いていません。
そのままだと、街中を運転したり、高速のトンネル内を運転したり、ディーゼル車両の後ろについたりした時に、排気ガスが室内に流れ込んで来放題ですし、夏場のエアコンも利きが悪くなります。

ただ、元々ブロアファンには外気/内気切り替えのフラップが付いており、エアコンの温度を最低にすると自動的に内気循環になるような設定となっています。
このフラップはエンジンの吸気圧を利用したバキュームソレノイドで制御されており、このソレノイドを後付けスイッチで強制的にonにしてやる事によって、内気循環を任意に切り替える事が出来るようになります。

以下はその手順です。

※188104以降のモデルの詳細をページ下に追記しました






Pasted Graphic
まずはニーボルスター(センターコンソールに付いているパネル)/送風口ベゼルを外します。
赤矢印で示した+ねじを2本外すと、通風口のベゼルは外れます。その後、ニーボルスターを青矢印方向に引っ張って外します。





Pasted Graphic 1
次に、助手席側のアンダーパネル(左ハンドルの場合は運転席側)を外します。
4本のねじを外してから取り外します。


Pasted Graphic 2
一番下にあるねじのアップ写真です。


Sr-3の場合は若干構造が違いますが、同じくねじを外せばパネルが取り外せるようになっています。







Pasted Graphic 3
通風口の根元にある+ねじ2本を外し(写真赤矢印の辺りにあります)、通風口を取り外します。


Pasted Graphic 4
取り外したところ。
写真右側に見えるように、中に鉄の仕切りがあり、これが邪魔をして取り出しにくいです。
若干のコツが要ります。

a) まず下側にずらし 
b) 回してひねるように取り外す

ことで引っ張り出せるようになります。






Pasted Graphic 5
通風口を取り外すと、2つのバキュームソレノイドが見えます。


Pasted Graphic 6
指で示した奥側のソレノイドが内気循環切り替えフラップ制御用です。
緑色の矢印で示した、青いホースが繋がっているものです。
このホースは左右それぞれのブロアファンに繋がっています。

分かりにくい場合は青いホースを追いかければソレノイドが見つかります。





参考写真

運転席側ブロアファン
Pasted Graphic 7
丸い黒色の部分がブロアファンです。右側の金色の部分がバキュームサーボです。


Pasted Graphic 8
バキュームサーボの上に青いホースが繋がっているのが見えます。






Pasted Graphic 9
バキュームソレノイドを取り外します。
写真中の緑の矢印方向に少し力を入れて押せば、ソレノイドが宙ぶらりんの状態になります。


Pasted Graphic 10
ソレノイドを取り外したところ。


Pasted Graphic 11
本体に引っ掛ける部分はこのようになっています。
再び取り付ける時になかなか引っかかってくれない場合は、金具を少し折り曲げてやると簡単に取り付けが出来ます。






Pasted Graphic 12
ここまで来たら、先にスイッチ側の配線を用意します。
上記は回路のイメージ図です。
ヒューズボックスなどから取って来た12Vの+電流を、スイッチを介してソレノイドに繋いでやります。

Pasted Graphic 13
実際に取り付けたスイッチの画像です。
私は、オーディオのアンテナスイッチまで一緒に取り付けたために、スイッチが2個付いていますが、通常は1個になります。
写真の位置にスイッチを取り付ける場合は、緑の矢印で示した部分にマイナスドライバーなどで隙間を空け、配線を潜り込ませます。


運転席側までスイッチを持ってくる場合は、上の写真のように、センターコンソールのウッドを外し、配線はその中を通すのが良いでしょう。
センターコンソールのウッドの外し方は、こちらを参照にして下さい。


Pasted Graphic 14
運転席側に簡単なスイッチをつけたところです。






Pasted Graphic 15
+電源は、エンジンを掛けている時に12Vが流れているところならどこから取っても良いのですが、今回はヒューズボックスのエアコン制御用の配線から取りました。

ヒューズボックスは普段ふたがしてありますが、写真ではそのふたを外してあります。
青矢印の部分にナットで留められているので、ナットを外し、ヒューズボックスを浮かせます。


Pasted Graphic 16
ヒューズ裏配線に分岐用タップを噛ませ、+電源を取り出します。
ここからスイッチまで配線を引きますが、その間にもヒューズを取り付けて下さい(6番配線図参照)。







Pasted Graphic 17
ソレノイド側です。
写真の通り、赤と緑の配線がソレノイドに繋がっていますが、このうち赤の方が+になります。このコネクタを外します。


Pasted Graphic 18
そして、スイッチから引っ張って来た配線と繋ぎ換えます。
この配線の端子は市販の平型端子のメス側です。


あとは全て組み直して終了です。
スイッチにLEDが付いたタイプを使うと、通電している時にライトonするので分かりやすくなります。
その場合は、LED点灯用に、別にアースを引っ張ってくる必要が出てきます。





掲示板で、VIN188104以降のスイッチの取付についてご投稿頂きましたので、情報として掲載させて頂きます。


484702_1350635664
188104以降のXJSでは、上で紹介したそれまでのモデルのソレノイドと違い、ソレノイドバルブブロックという全てを一体化/小型化したユニットが取り付けられています。
上図はその配線図です。

Pasted Graphic 1
ちなみに配線のカラーコードは上の通り。
従って、内気循環=RECIRC.の配線の色は赤/青ということになります。


ここからの写真はゴンさんにご投稿頂いたものです。


484702_1350457142
実際のバルブブロックの写真です。
写真左下に向かって見えている赤や緑といったパイプは全てエアコンのフラップ制御用負圧パイプになります。

Pasted Graphic 3
パイプを引き抜いたところ

Pasted Graphic 4
バルブブロックを引き出したところ

Pasted Graphic 5
この白いコネクタの配線のうち、赤/青の配線を途中で切り、スイッチを噛ませます。


skitched-1
このような感じです。


Pasted Graphic 6
なお、これが取り外したバルブブロックです。




inserted by FC2 system