ブロアファン取り外し(運転席側)(2012.1)
寒い日に運転席側のブロアファンがキリキリと音を立て、耳障りだったので取り外して給油する事にしました。
手順自体は確かにあまり多くなく、整備CDロムでもほんの少し記述があるだけなのですが、かなり面倒です。
初めてだと1日では終わらない可能性が大きいです。ブロアファンの取り外しにもかなりコツが要ります。
1
まず、インストルメントパネル(メーターパネル)取り外し を参考に、メータークラスタを取り外しておきます。
2
その後、運転席下のアンダースカットルカバーを取り外します。
発煙筒の上にあるリベットを90度ひねって外し、カバーを引き下ろすだけです。
あとは、カバーを留めているバンドのナットを取り外し、カバーを完全に取り外します。
カバーを取り外したところ。
3
センターコンソールの前にあるエアコン吹き出し口のパネルを外します。
吹き出し部分はねじ2本で留まっているだけです。
レザーのパネルは、丸で示したところで引っかかっているだけなので、矢印方向に引っ張れば外す事が出来ます。
4
次に、右側のキックプレート(発煙筒の付いているカバー)を外します。
まず、トレッドプレートを取り外します。
内装剥がしなどで上に引き上げるだけです。
発煙筒のホルダー部分をタッピングビスを外して取り外します。その後、プレート下側を留めているタッピングビスを2本外します。
後はフランジフィニッシャー(起毛のドアフィニッシャー)を外せば、プレートを外す事が出来ます。
5
プレートが外れたら、アンダースカットルパネルをぶら下げるためにつけられたストラット(赤線で示した部分)を外します。
プレートを外したところに、このようにボルト2本で留まっています。
これを外します。
反対側は差し込んであるだけなので、引き抜くだけです。
6
ブロアファンにはフューズボックスが取付けられているので、これを外します。
フュースボックスは上下4つのナットで留まっています。
下側は簡単にアクセスできます。上の写真の赤丸で示した部分のナットを外すだけです。
上側はそのままでは全く見えません。
エアコンのサイドベントに繋がっているダクトの影にナットがあります。
右側はこのような感じ。
左側は、ステアリングコラムを支えているブラケットのちょうど隙間からアクセスする感じです。
ボックスレンチで、細いエクステンションバーとユニバーサルジョイントがないとアクセスは無理だと思います。
両方のナットを外したので、フューズボックスブラケットが少し降りて来て、どう付いているのかが見やすい状態になりました。
さらにアップ。
7
これでようやくファンを留めているボルトを外す事が出来ます。
一つ目はファンの左側についているボルトです。
これはすぐにアクセスできます。
もう一つはファン右側のアクチュエータ(真鍮色の部品)の上にあります。
違う角度から。
この2本のボルトを外すとブロアファンが宙ぶらりんの状態になります。
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アクチュエータの負圧ホースを引き抜きます。
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写真の青いシリコンダクトホースを引き抜きます。
このダクトホースがブロアファンに繋がっています(後に出てくる写真参照)が、そのままだとブロアファンを取り出すのに非常に苦労するため、先に奥に手を突っ込んでホースだけ引っ張り出します。
ブロアファンにはテープで巻き付けて固定していますが、力任せに引っ張れば外れてきます。
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ここまで来たら、ブロアファン下側のフラップを手で開けつつ、前後左右に揺すってブロアファンを引きずり出します。
ブロアファンの上部にも外気導入用のフラップが付いており、これが下側のフラップと連動しています。
上側のフラップはディフォルトで開いた状態になっているのですが、これが開いたままだと、ボディ側に開けられた外気導入口の穴に引っかかってファンを外せないのです。
そのため、下のフラップを開ける事で、上のフラップを閉め、引っかからないようにして取り出す必要があります。しかしいずれにせよ引っかかるので、いろいろ位置を調整しながら揺すってやらないとスムーズには外れてこないと思います。
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ブロアファンが外せたら、写真に見える2つのコネクタを外します。
これでようやくブロアファンがフリーになります。
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取り外したブロアファン。
裏側。
写真上がブロアファン上側になります。
従ってこの写真で見えているふたが外気導入用フラップです。
横から。
左がファン上部、右が下部です。
手で下側のフラップを開けると、上側のフラップが閉じているのが分かると思います。
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手入れをしたら、組み直す準備です。
エアダクトホースをつなぎ、テープで留めます。
テープは柔軟性があり接着力が強いものが良いので、布ガムテープを使いました。
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ダクトホースから先に、ステアリングコラムをまたぐようにファンを入れます。
ダクトをエアコンユニットにかぶせて繋ぎます。
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配線のコネクタを繋ぎます。
下側フラップを開きながら定位置にブロアファンユニットをはめ込みます。
このとき、先の配線を噛み込まないように注意して下さい。
後はそれぞれのねじ/ナット類を元通り閉めていけば終了です。