エアコン ドライア〜エキパン間パイプ穴あき修理 その2





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取り外した部品一式。

ガスさえ抜いてしまえば意外と何のことはなく外せます。

外して保管するときには、異物が入らないように、すべての穴に養生をしておきましょう。
エンジンルーム内の部品も同様です。





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さて、穴アルミパイプは上の写真のように削れ、小さな穴があいていました。どうしたかと言いますと、新品を買うととんでもない値段になるため、パイプだけ溶接に出します。

ラジエーターの修理を生業としているラジエーター屋というものがありますので、そこにお願いして溶接していただきました。アルミですので、専用の設備がないと出来ませんが、ラジエーター屋さんならどこでもやってくれます。
下の写真のように、どこを溶接したかぱっと見では分からない上がりです。さすが職人さんです。
これで5000円でした。買い替えることを考えると激安です。
ゴムパイプ部分はまだ生きているのでしばらくは大丈夫でしょう。





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イギリスに注文していたパーツが揃ったので、今度は逆に組み上げていきます。
SHIOさんのお宅にお邪魔して、お手伝いしていただきました^^;
せっかくなので、Oリングもすべて交換していきます。
OリングはR134aエアコン用の専用品を使わなくてはいけません。
普通の耐油Oリングではコンプレッサオイルに冒されてダメになります。

写真は取り外したOリング。
今回使用した新品はすべて緑色です。




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サイズの合うOリングを入れて順にホースを組み上げていきます。
今回は、前にミスしてオイルを盛大に吹き出させてしまったので、ホースにコンプレッサオイルを30-40cc注ぎ込んでおきます。
大きな漏れがなければ10-20ccほど入れればよいと思います。





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コンデンサも組みます。
左がコンデンサロアマウントブッシュ、右がアッパーマウントブッシュです。





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アッパーマウントブッシュをラジエーターパネルにねじ込んだところ。
ロアマウントブッシュは、先にコンデンサの足に差し込んでおき、下のマウント部分の穴にはめ込みます。





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コンデンサの上にドライアを先に設置してから、元の場所に組み込みます。




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すべて元通りにしたら、マニフォールドゲージを使ってガスを充填していきます。
赤は高圧側、青を低圧側に繋ぎます。
黄色はガス缶に繋ぎます。

ちなみにこのゲージはみんカラ友達のfkさんからお貸しいただいたものです。




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写真のように、コネクタをそれぞれのバルブに繋ぎます。

まずは真空ポンプで真空引きです。
SHIOさんがお持ちのポンプで真空引きをしていただきました。
20分ほど中の空気を抜き、そのあと30分ほど放置して空気がどこかから漏れて入ってこないか確認します。
要は、置いておいた後に気圧が戻っていなければ大丈夫ということです。

今回は見事に元に戻っていましたが(苦笑)、どこにも漏れる要素がないので、おそらくコネクタとバルブの接合部分から、空気が漏れてマニフォールドゲージの方に入ってきたのだろうということでガス充填に進みました。

譲っていただいたガス缶5個全部入ったのですが、気温が低かったので、もう少しコンプレッサを回し、ガスが全体に行き渡るようになってから圧力を測定し直してみる予定です。




今回お手伝いくださったSHIOさん、ゲージをお貸しいただき、ガスまで譲ってくださったfkさんに、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
ありがとうございました。



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