エアコン ドライア〜エキパン間パイプ穴あき修理 その1(2010.2)



ある日、ボンネットを開けて中を掃除していると、「ブジュブジュブジュ・・・」と明らかに何かが漏れている音が聞こえました。
水漏れかな?と思って色々見ていくと、エアコンの低圧ホースのアルミ管部分から泡が出ているのが見えました。なぜアルミ管に穴があいているのだろう?と思ってよく見てみると何故かそこがブラケットと干渉して削れていました。
そこで修理をした模様がこれです。
大元の原因は意外なところにありました。



1

エンジンベイ右前の写真です。
音がしていたのは中央に通っているキャップのついたパイプ(エアコン高圧ホース)の下を通っている細いアルミパイプです。
写真は修理後のものです。





2


アップ写真です。
細い管が横にある鉄のブラケットと干渉して泡が出ているのがお分かりいただけるでしょうか?



3

グリルを外して前から見てみると・・・(写真中央の曲がったパイプ)
エアコンオイルが吹き出して油でベトベトでした。
こちらから見ると、ブラケットとパイプが干渉している様子がよく分かります。



4

この写真ではコンデンサまでオイルで湿っているのがお分かりいただけると思います。

このパイプを外すのが骨です。
エアコンのコンデンサを外し、一人でやるときは若干ラジエーターも傾けてやらなくてはいけません。


まずはエアコンガスを店で抜いてもらいます。
自動車整備工場にお願いすれば抜いてくれます。私の場合行きつけのお店に頼んだらもうお金はいいと言ってくださいました。
取られてもほとんどかからないと思います。


フロントグリルの方から覗くと、写真のようにコンデンサの上にあるドライアーにパイプがつながっています。
パイプのブラケット(下の四角で囲んだところ、この下にもう1カ所ある)と、ドライアーのねじを外します。




5

高圧ホースのナットを外します。





6

それから、フロントの黒いラジエーターマウントパネルを外します。
目に見えるトルクスねじをすべて外していきます。ここは固着している可能性大なので、あらかじめ556などを吹いておくと良いでしょう。
写真はパネルを外したところです。




6

外したパネル。
下の大きいゴムブッシュが悪名高きラジエーターブッシュです。




7

コンデンサのアッパーマウント。
左側のようにつながっているのが正しいのですが、片一方は右のように切れてしまっていました。





7

ラジエーターパネルを外すと、これでコンデンサを取り出すことが出来ます。
放熱フィンがすぐに曲がるので、気をつけて取り扱いましょう。
写真は取り外したコンデンサ。上側が写真下に来ています。
左の鉄の板が干渉していたブラケットです。

取り外したら、上についているドライアーも外しておきます。
これはトルクスで留まっているブラケットを緩め、コンデンサのパイプとつながっている部分のナットを緩めれば外せます。
ナットを回すとドライアーが共回りすることがありますが、ドライアーは使い捨てなので、潰れてもかまいません。片方をペンチやプライヤーなどでつかみ、回り止めしてから外してください。




8

コンデンサを外してビックリです。
コンデンサの下側マウントブッシュがどこにもありません。
劣化して粉々になり消えたのでしょうか・・・?ついていた痕跡すらありません。
以前整備した誰かが入れ忘れたなどというアホなことでないことだけを祈ります。

結局、これでコンデンサの位置が下がり、傾き、そのせいでパイプに干渉してパイプが削れたのですね。



9
ホースを取り外していきます。




>その2に続く



inserted by FC2 system