ヒーターポンプ分解修理(2011.3)



2月の終わり頃は暖かかったのですが、3月に入って急に冷えた日のこと、クルマに乗ってしばらく走っても寒いんです。
おかしいなと思い風量を調整したり色々やっていると風自体が冷たいことに気づきました。
遂に来たか、と思い夜中のうちにポンプとヒーターバルブを取り外し点検しました。結果悪かったのは本稿で取り上げるヒーターポンプでした。
X300ではよくあるトラブルのようです。新品は5万は下りません。DIYの心得がある方は是非自分で開けてみられることをお勧めします。




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ヒーターポンプはエンジンベイの助手席側、スロットルとABSユニットに挟まれるような形で設置されています。
従って、取り外すには
エアインテークホースを取り外す必要があります。



アップ写真。






まずコネクタを外しておきます。
外し方はここを参照してください。







エアダクトを外したところ。
ヒーターポンプが見えました。






ホースを外しにかかったところです。
先にブラケットのボルトを外してしまった方が、ポンプを自由に動かせるようになり、ホースも外しやすくなります。
黄色いまるで囲んだ部分にはホースクリップがあります。先にここからホースを外しておきます。赤い四角で囲んだ辺りがブラケットで、2カ所ボルトで留めてあるので、これを外します。



外した後を見ると分かりやすいと思います。



外したブラケット。

ホースクリップは経年劣化で柔軟性を失っており、見事に割れてしまいました・・・






ホースを外し、取り外したヒーターポンプ。







分解します。
まずはホースがついていたインペラハウジング部分を開けます。
ねじ3つを外すだけです。




外して裏側から見たところ。
本体側(右側の丸い部分)には磁石が見えます。

この銀色の部分も外すことが出来ます(が後で元に戻すのが難しいので、あまりお勧めしません)。



外すとこのようになっています。
この金色の部分がインペラの土台です。

なんと磁石を使って間接的に回すことで、モーター部分が水に触れないようにしているのですね。設計者の知恵に驚かされます。


インペラは外すとこんな形状です。







今度は本体側を分解します。
写真を撮り忘れましたが、矢印部分の裏にねじがあります。2つ外すだけでケースが外れます。






すべてバラしたところ。
ケース内から大量のカーボンの粉が出てくるので注意してください。服などにつくと結構めんどうです。






ケースが外せたら、モーター部分を手で押さえて磁石を留めているナットを外します。
7mmです。
これを外すことで、モーターが若干上下に動かせるようになります。そのスペースが後の作業に必要になります。



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モーター部分を見てみると・・・
見事にブラシがすり切れて配線が切れてしまっていました。
これはモーターが回らない訳です。



別角度から。



もう片方もブラシがこんなに短くなって、配線ギリギリでした。





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もちろんブラシは単体で部品が出ません。
ホームセンターでモーター補修用のブラシを買ってきました。マキタと日立の物が売られていました。2個で420円でした。


しかし、写真の通り、大きすぎてブラシケースに収まりません。
そこでサンドペーパーで削り・・・


形を整えます。




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配線を結線クリップで繋ぎ、ブラシケースに収めます。


逆側はブラシケースを折ってしまったので、台所のシンクなどに使うステンレステープとアルミテープでなんとか補修しました・・


※2011.11追記
結線クリップで繋ぐときにいじり回っていたせいで、結局配線が切れてしまいまたヒーターが利かなくなったので、今度はきちんとハンダで線を繋ぎました。スペースが少ない場所なのでハンダを使ってスリムに仕上げた方が間違いなく無難です。



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後は組み上げて元に戻して終了です。
無事ヒーターが利くようになりました。




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