ABSセンサーの仕組み




ABSセンサーはハブキャリアの上についています。

写真はリアのハブキャリアです。
ボルト1本で留められたセンサーが見えると思います。
固く留っているので、メガネレンチで外します。






取り外すとこのようになっています。
これが、下のABSローターの動きを感知しています。

この銀色の部分にブレーキダストやグリス等の汚れが付着すると、センサーが働かなくなり、警告灯がつくことがあります。
意味も無く警告灯がついたら、まずはここの清掃をするべきです。






フロントのABSセンサーはハブキャリアの裏についています。
写真ではキャリパーを外してしまっています。





さて、今度はABSローターです。
(写真はリアのローター)

ABSローターがまるでギアのようになっているのが写真でお分かりいただけると思います。
上のABSセンサーの中には電磁コイル(導線をぐるぐるに巻いたもの)が入っており、この刻みが「凹、凸、凹、凸」と回ってABSセンサーの近くを回る度に、フレミングの法則通りセンサー内のコイルに磁界が発生し、電流が流れます。タイヤがロックすると、ABSローターの回転も止まるため、電流が止まってしまいます。それをコンピューターが感知し、ABSを作動させる仕組みです。

従って、センサーにブレーキダストが付くと、ダストはほとんどが鉄粉ですから、発生する磁界に悪影響を及ぼし、エラーが生じると考えられます。



なお、クランクポジションセンサーもこれと同じ仕組みで点火タイミングを計っていますが、より微弱な電流を感知しているようです。
こちらは設置場所の関係上汚れにくいので、だめになったときには清掃云々では解決しない可能性が大きいです。



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