フューエルホース(フィード側)交換(2013.4)




ジャガーのV12エンジンは(大排気量車ではジャガーに限ったことではありませんが)、熱害のため燃料ホースが硬化してひび割れ、火災の原因になることがよくあります。
後期ではどうもゴムホースの質が良くなっているようで、まだ柔らかいところもありましたが、念のため交換することにしました。

ちなみに後期XJSからはホースの部品点数自体も大幅に減らされています。





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フューエルホースはエンジンベイ左側のオイルフィラーキャップのそばを通っています。
赤矢印の方がフィード側、青矢印がリターン側です。

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ホースの逆の接続部は左側エアクリの下にあります。
上がフィード側です。





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作業前に、燃圧を逃しておきます(写真は燃料ポンプのコネクタを外したところ)。
その模様は
こちら






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まずフューエルレール側から外します。
スパナ2個がけで外します。タオル等で出て来るガソリンを受けておきます。






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逆側のコネクタをはずします。前述しましたが上がフィード側です。
写真はブレーキアキュムレータ側から覗き込んだところ。
ワンタッチコネクタで接続されています。

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コネクタを外したところ。
矢印の部分、部品が分割されていることが分かるかと思います。
コネクタがきちんとパイプにハマっている時には、この部分に隙間が出来るような作りになっています。

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写真右側方向へ、この隙間を無くすようにしながら、リング部分を固いもので(マイナスドライバーやラジオペンチで事足ります)押し込み、パイプから引き抜くとホースが抜けます。

フィード側が6mm、リターン側が8mmのコネクタになっていますので、再接続の時に間違うことはありません。






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取り外したフィードホース。

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上側はゴムホースです。

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下側は固いホースでしたが・・・
正体は後ほど。

ホースのスペックですが、
上:10mmないしは3/8インチ
下:8mmないしは5/16インチ
です。





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カシメをリューターで削ります。

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切れ目を入れたところ。

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ペンチでひねって外します。
2カ所に切れ目を入れるともっとスマートに外せます。

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後はホースに切れ目を入れればホースが引き抜けます。

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どちらもパイプはタケノコです。





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今度は下側ホースをバラします。

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外してビックリ。
なんと純正でステンメッシュのPTFE=テフロンホースでした。
純正でこんな贅沢な仕様とは・・・正直交換する必要ありませんでした。
テフロンホースはゴムと比較して何倍もの耐久性があります。しかもステンメッシュとくればそうそう駄目になるものではありません。

しかしバラしてしまったものは仕方ないので、交換します。






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ステンメッシュのフューエルホースです。
インジェクター車ですので、最低でも10barくらいは耐えられるホースを買いましょう。
XJS後期のレギュレーターは2.5bar仕様、その他の多くのモデルは3bar仕様ですので、10barに耐えられるホースなら全く心配は要りませんが、普通の燃料ホースでは圧力に耐えられずホースが破裂することがあります。

もともとPTFEホースだったところはクランプで留めます。
タケノコ部分はクランプを噛ませると逆に耐久性が落ちるので、差し込んだままでOKです。


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ということで戻して終了です。
この見た目のスポーティさを求めてステンメッシュに交換しましたが、試行錯誤を繰り返したがために結局純正ホースと同じ位かかってしまい、何ら金銭的メリットはありませんでした・・・





2013.12
どうも10mm径の方のステンメッシュホースの質が悪かったので、ハイグレードなホースに交換しました。合わせて8mm径の方も同じ仕様のものに交換、さらにホースクランプをアルミのものに交換しました。

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この通りかなり派手です^^;

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今回はきちんとめっき部分も磨きました。

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エンジンルームの良いアクセントになった、と思います^^;






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