カーボンキャニスタ点検(2012.8)内部交換(2013.9)




暑い日に山に登ったりしてエンジンに負荷をかけ、ガソリン温度が上がると、ふっとガソリンの臭いがすることが有りました。
クルマを停めた後によく耳を澄ますと、左フロントの辺りから「ココココ・・・プツプツ」というような音が聞こえてきます。
バルブがつまっているかもしれないと思い、一応キャニスタの点検をしてみることにしました。






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まず、ジャッキアップし、左フロントのタイヤを外します。







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タイヤを外したところ。
インナーフェンダーの前側パネルを外していきます。

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下側のナット2個を外します。

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上のリベット4個を外します。
ここのリベットはもう部品が出ないので、折ってしまった場合は適当なリベットをカー用品店で買ってきて突っ込んでおきましょう。




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カバーを外したところ。
丸い筒がカーボンキャニスタです。





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中期5.3Lには、なぜか左インマニ前に殺されたバキューム取り出し口が有ります。
これは本来キャニスタに繋がるはずのラインなのです。仕向地の問題で殺してあるのか?もしやこれがガソリン臭い一因か?と思っていましたら・・・

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なぜか別のバキュームラインにT字コネクタでつながれていました。
何故わざわざ上を殺してこちらにつなぎ直したのか謎です・・・
(シリコンホースに交換した時は元と同じようにただ換えただけなので全く疑問に思わなかった由)





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そうこうしている内にT字コネクタをポロッと落としてしまい、全く行方が分からなくなってしまったので、仕方なく本国仕様に戻すことにしました・・・
まあ殺されていたラインを復活させるだけですが。





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キャニスタに戻ります。
このようにワンウェイバルブが取り付けられており、圧力が高まるか、エンジンの回転数が上がって吸気の負圧が上がるかすると、バルブが開いてガソリンタンク内の上記をこちら側に逃がしてきます。
殆どの場合エンジンの方に回され、混合気と混ぜられて燃焼させられます。

このバルブがつまったり、開きっぱなしになると、圧力がおかしくなって何処かからガソリンの蒸気が漏れてくる可能性があります。
今回は特に問題ありませんでした。

結局、臭っていたのはフューエルセンダーのシール不良だったようです。
センダーを交換してからはまだ臭っていません。ただし大分涼しくなって来てからだったため、来年の夏が来るまで結果は分からないでしょう。




2013.9 追記

結局夏に強烈な臭いに見舞われ、中の活性炭を交換することにしました。




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カバーを外します。
結局、上の4箇所のリベットはブラインドナット(リベットのように打ち込むナット)に交換し、ねじ留めにしてしまいました。

ホースは前年の点検後に部分的に交換してあります。
なお、濡れたような跡は、そのホースをフェンダーの穴のグロメットに通す際にシリコンオイルを吹き付けまくったものです^^;





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チャコールキャニスタを外すために、ひとつずつホースの接続を切って行きます。
まずはロチェスターバルブのホース。

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外した所。
太い方はホースクリップを外します。





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次にエアクリに繋がる太いホースを外します。

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クリップを外すだけです。





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後は横のバルブに繋がる細いバキュームホースを外すだけです。

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あとはバンドのボルト/ナットを外します。

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その後、タイラップを切ればキャニスタが外せます。

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外した後。





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外したチャコールキャニスタ。
蓋を開けます。





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本来は何かシール剤でも付いていたのでしょうが、いとも簡単にかぱっと開いてしまいました。

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メッシュカバーを取ると活性炭が見えます。
臭いことと言ったらないです・・・

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蓋の裏にはシールの芯の残りか何か分かりませんが、鉄の錆びた物がこびりついていたので、マイナスドライバで取っておきます。






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取り外したバルブ。

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何と三菱製でした!





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使ったのは水槽浄化用の高性能活性炭。

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成形された活性炭で、木炭をそのまま砕いたようなオリジナルよりも見るからに性能高そうです。
80gの袋が9袋分=720g入りました。





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また開けるかもしれないので、ボンドではなく液体ガスケットを使いました。

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メッシュカバーを忘れずにして、蓋を閉めます。




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元に戻して終了です。
ホース類で手に入らない特殊なものにはシリコンオイルを塗って柔軟性を与えてやります。




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