X100(XK8/XKR) ショック・スプリング交換
友人の車での作業模様です。
XK8コンバーチブルのショック交換ですが、XKはNAもRもCATS(Computer Active Technology Suspension)がオプションで用意されています。
この車にも付いていましたが、このショックがとてつもなく高い。
しかし、CATSは所詮低速・高速の2種類の減衰力調整しかないので、もともとサスを固めた車であればあまり意味をなさないのが実際のところです。
今回はこれを殺して普通のショック(ビルシュタインのOEM)を入れることになりました。
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まずはフロントから。
タイヤを外します。
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ショックを下から覗いたところ。
アッパーマウントが見事につぶれています。
ショックやスプリングを交換する際にはアッパーマウントも用意しておくべきでしょう。
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まずショックのロア側のボルト・ナットを外します。
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次にエンジンルーム側からアッパーマウントを外します。
アッパーマウントです。
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CATS搭載車はショックアッパーマウントに配線が来ており、キャップがしてありますのでこれを外します。
キャップはハマっているだけなのですぐに取れます。
配線コネクタを外します。
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ナットのカバーを外し・・・
ナットを3つ外します。
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ストラットアッセンブリを外すにはアッパーアームを外さなくてはなりません。
ボルト・ナットを外します。
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外れたところですが、ABSセンサーの配線が邪魔なので・・・
配線を固定しているタイラップを切ります。
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上下マウント部分が外れているので、これでようやくストラットアッシーを取り出すことができます。
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外したショック・スプリング。
下に用意したものが新品のショック、ダウンサス、アッパーマウント。
スプリングは普通のスプリングコンプレッサーで外すことができます。
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スプリングを外したところ。
ブーツも硬化していた上、バンプストップラバーがこんな有様でした・・・
今回は用意していなかったので、仕方なくそのまま組みましたが、バンプストップラバーも用意しておくべきですね。
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リアはX300の作業と全く同じ手順です。
こちらをご参照ください。
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さて、CATSの殺し方ですが、いたって単純です。
写真のようなセメント抵抗(セメント抵抗でなくとも、10kオームの抵抗で熱に強いタイプであればいいでしょう)をコネクタにかませるだけでエラーが出なくなります。
コネクタは、写真をご覧いただくとわかりますが、2極でかなり細いものです。
この穴に上の抵抗の線がジャストフィットするんですね。
抵抗の針金を適当な長さにカットし、お互いの線が触れ合わないよう配線テープで絶縁してから、コネクタに差し込みます。
差し込んだら配線テープで巻いて固定し、適当な場所にタイラップで固定するか、アルミテープ等で貼り付けておきます。