時計の液晶欠け修理



必ず死んでしまうX300の時計。
完璧に液晶が生きているクルマなどほとんど見ることはありません(汗)
新品はなんとユニットごと交換で5万もするのですから、馬鹿らしいにもほどがあります。

しかし、偶然にもこれを直す方法を発見してしまいました。
商売にしようかとも正直思いましたが色々無理があるので(笑)、ここに公開します。
X300乗りの永遠の悩みの解決法です。

これを見ても自分では出来ない、という方がいらっしゃいましたら、近くなら直しにお伺いしても良いですよ(^^)

もちろん、ここに記したのと原因が違う場合も考えられますが、十中八九はこれで間違いないでしょう。




1.
まずはセンターコンソールをバラす必要があります。
これは
こちら(コンソールばらし方)をご参照ください。


2.

センターコンソールをバラして、エアコンやオーディオのユニットを引っ張りだしたら、裏にある4カ所のねじを外し、コネクタを外して時計部分を取り外します。




3.

上の写真は取り外した後ですが、矢印の4カ所がコンソールの枠にビス留めされています。
取り外したら、写真ではこれまた外した後ですが、裏蓋を留めているビスをすべて外します。見えているビスをすべて外せばOKです。




4.

赤の四角で囲ったように、上下4カ所ずつ、計8カ所が爪で留まっていますので、内装外しなどで丁寧に外していきます。



5.

ただし、注意が必要なのは、裏蓋を外すときに、時計ユニットも一緒に押し出してやらないといけない、ということです。
ふたを外しつつ、赤矢印のように時計を指で押し出します。
これをやらないと、時計と基板を繋いでいるフレキシブル基板(俗にいうテープコード)がペリッとはがれることが多々あります。
液晶が全く映っていないとか、酷く消えている場合ははがれても結局一緒ですから、あまり気にしなくても良いかもしれません。



6.

引っ張りだすと、こういう感じで時計部分は固定されています。
画面下が液晶部分です。
液晶部分を留めている白いブラケットを外します。



7.

ブラケットは写真のように爪で引っかかっているだけなのですぐに外れます。




8.

外すとこのようになります。
結局、赤で囲んだ部分、つまりフレキシブル基板を貼付けた部分が少しずつはがれてきて、液晶画面にまで電気が流れなくなるのです。
ですから、気温や湿度によっては映ったり消えたりということもある訳です。





9.

もう一度上からの写真。
先ほどの接着部分を、ブラケットが上から押さえる仕組みですが、実際には添えられている程度で全く力はかかっていません。ここにスポンジテープなどをかませて、接着面を強く圧迫してやると、全体に電流が再び流れるようになるという仕組みです。
ただし、この押さえつけ具合が結構デリケートで、強すぎても良くありません。
だから、スポンジテープのように弾力がある方が都合が良い訳です。






10.

ということで、ブラケットが外れたら、液晶側ではなく、基板側の四角で囲んだ部分に、防振スポンジテープのようなものを貼ります。
写真ではもはやフレキシブル基板はひっぺがされています
(^^;





11.

実際に貼ったところ。
薄いものを買って来て、1枚で弱ければ2枚、という風に重ねられるようにすると、調整が楽に出来ます。





12.

剥がしてしまった場合は、写真のように指でうまく支えてやりつつ、それぞれの接点がきちんと合うように(縞模様が正しく合うように)うまくブラケットをはめ込みましょう。





13.

はまったら、クルマのコネクタにいったん繋ぎ、液晶の左にあるボタン(写真参照)を押して、時間と分を進め、すべて点灯するか試してみてください。
右側には同じタイプのボタンでAM/PM切り替えボタンがありますから、それも押して、確認しましょう。全部映らないようなら、まずは接点が綺麗に合っているか確認し、それでもダメならスポンジテープの厚みを変えて、押し付け圧の調整をしてください。どこかでびたっと来るところがあるはずです。

基板を剥がさずに進めると、どうやっても復活しないときがあります。
そのときは、思い切ってフレキシブル基板を基板から剥がし、もう一度上記の方法で押さえつけ直すとうまくいくことがあります。
ただし、もちろん自己責任にてお願いします!!剥がして完全に死んでも責任は取れません(^^;;;
でも、剥がしたもの、剥がれたもの、いずれも成功しています。剥がした方がうまく行くことの方が多いのは間違いないです。



14.
決まったら、後は逆に組み上げていくだけですが、組み上げる最中にブラケットが外れてやり直しになったり、液晶のガラスの前に付いている透明な樹脂のプレートを入れ忘れたりすることが多いので、組み上げる前にすべての部品とどう組み合わさるかを良く見て確認してから組み上げましょう。



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