ジャガー 0-60マイル加速/ゼロヨンタイム(2015.1.31)
ふと気になってネットを探してみたら色々とありましたので、まとめておきました。
0-60mphは0-96km加速のタイム。
quarter mile が1/4マイルですからいわゆるゼロヨン(0-400m)のタイムです。
<XJS前期>
1976 Jaguar XJ-S 0-60 mph 8.8 Quarter mile 15.7
1981 Jaguar XJ-S (Auto) 0-60 mph 7.7 Quarter mile 15.5
1987 Jaguar XJ-S 0-60 mph 8.6 Quarter mile 16.3
1987 Jaguar XJ-SC 0-60 mph 8.7 | Quarter mile 16.5
1989 Jaguar XJ-S V-12 Convertible 0-60 mph 9.8 Quarter mile 17.3
1976年はHE以前のモデル、1981年以降はHEになった後のエンジンです。
HEエンジンの方が燃費もよければパワーも出ているということですね(チューニングベースとなるとHE以前の方が良いらしいですが)。
1987年はルーカスイグニッション最後のモデルです。すなわちいずれもエンジン・ミッションは同じですが、このタイムの違いは3.07デフと2.88デフの違いによるものです。
コンバは車体強化のため重くなっているので、このタイムは仕方ないでしょうね。それと引き換え、1987年のカブリオレはタイムが大きく違っていないのがすごいです。すなわちタルガトップはそれだけ剛性面で有利なのでしょう。
<XJS後期>
1992 Jaguar XJS 0-60 mph 8.2 Quarter mile 16.1
1993 Jaguar XJS Coupe 0-60 mph 7.7 Quarter mile 15.7
残念ながら4.0Lのデータがありませんでした。
しかし後のXJ40やX300のデータを見る限り、軽さを考えると案外直6の方が速い可能性もあります。
1992年はマレリーイグニッションのV12、ルーカスイグニッションよりも早くなっていますね。
5.3Lと6.0Lでは、やはり6.0Lの方が出だしは速いですね。
4速にはなっているものの、3速までのレシオは3速ATと同じです。大きな違いはデフで、3速が2.88:1、4速が3.54:1です。デフがこれだけ引き下げられているにもかかわらずこの差しかないということは、むしろ1981年モデルよりもパワーが出ていないということです・・・6.0は5.3と比べカタログスペックほどの違いはないのかもしれません。
<XJR-S(後期)>
1993 Jaguar XJR-S Coupe 0-60 mph 6.9 Quarter mile 15.0
3速ですが後期6Lの4速より大分速いですね。やはりエンジンが別物ということでしょう。
<XJ40>
1989 Jaguar XJ6 0-60 mph 9.9 Quarter mile 17.3
1990 Jaguar XJ6 Sovereign 0-60 mph 8.9 Quarter mile 16.6
3.6L>4.0Lに変わって結構速くなってますね。4.0はXJSの V12に迫る勢いです。
<XJ81>
1993 Jaguar XJ12 Sedan 0-60 mph 7.4 Quarter mile 15.7
何故に同じ6LのXJSより出足が速いのか・・・?
0-400m加速はタイム同じですが、0-60mph加速のタイムはこちらの方が上です。
デフは確かに3.58とXJSよりも若干ハイギアードなのですが、こちらの方が大分重く、相殺されているはずなのです。
81の方がエンジン良いというもっぱらの噂、タイムにも出ているのかもしれません。
<X300>
1995 Jaguar XJ6 0-60 mph 7.5 Quarter mile 15.6
1995 Jaguar XJR 0-60 mph 6.5 Quarter mile 14.9
同じ4Lの6発でもAJ6とAJ16ではこれほど差があるということですねえ。
高速道路上のトップギアでの追い越し加速はともかく、スタンドスタートだとV12のXJSと同レベルです。
XJRはさすがの加速です。デフがハイギアードになっているのにこれということは、NAと同じデフならもっと速くなるということです。
<X308>
1998 Jaguar XJ8 L 0-60 mph 6.6 Quarter mile 14.8
1998 Jaguar XJR 0-60 mph 5.1 Quarter mile 13.5
X308の4LはもはやX300のR並みなんですね。まあ300ps近いわけですから当然でしょう。
Rはなんと0-60マイルが5秒フラットに近い。ゼロヨン13秒台ですし、道理で体感速度もとんでもないわけです。
<X350>
2004 Jaguar XJ8 Vanden Plas 0-60 mph 6.8 Quarter Mile 15.0
2004 Jaguar XJR 0-60 mph 4.6 Quarter mile 13.2
2005 Jaguar XJ8 Super V8 0-60 mph 5.3 Quarter Mile 13.8
不思議と軽くなってパワーアップしたはずの4.2はX308時代より遅くなってます。
おそらく燃費志向のデフのせいでしょう。4.2Lは2.87ですからかなりファイナルが下げられています。
Rは無茶苦茶な速さになってます。さすがに0-60マイルが4秒台になると、気持ち悪くなる寸前です。
面白いのは、同じSCのスーパーV8。これだけ味付けを変えてあるんですね。この辺りはX308でも同じです。
さすがにNAよりは速いですが、Rと比べると大分ECUの躾が違うのが分かります。
<XK8/R>
1996 Jaguar XK8 Coupe 0-60 mph 6.3 Quarter mile 14.8
1997 Jaguar XK8 Convertible 0-60 mph 6.6 Quarter mile 14.8
2000 Jaguar XKR 0-60 mph 4.9 Quarter mile 13.3
2000 Jaguar XKR Convertible 0-60 mph 5.2 Quarter mile 13.5
2003 Jaguar XKR(4.2L) 0-60 mph 5.1 Quarter Mile 13.4
やはりX308よりは重量の関係で速いですね。4.2Lになるとエンジンがパワーアップしている上6速ATにもなっているのですが、やはりデフのせいでタイムはあまり変わっていないようです。
<現行XK>
2006 Jaguar XK 0-60 mph 5.9 Quarter mile 14.5
2007 Jaguar XK Convertible 0-60 mph 5.6 Quarter mile 14.2
2007 Jaguar XKR 0-60 mph 4.4 Quarter mile 12.8
2009 Jaguar XK 5.0 Convertible 0-60 mph 5.5
2010 Jaguar XK 5.0 Coupe 0-60 mph 5.1
2010 Jaguar XKR 0-60 mph 3.9 Quarter Mile 12.1
2011 Jaguar XKR Convertible 0-60 mph 4.6
もう5.0のRになると”バケモン”ですね。
このタイム、恐ろしことにXJR-15より速いんですよ。XJ220と並ぶレベルです。
素の4.2でも十分すぎるほどですね・・・。
<Eタイプ>
1961 Jaguar E-Type 3.8 0-60 mph 6.8 Quarter mile 14.5
1965 Jaguar E-Type Series II 4.2 0-60 mph 6.4 Quarter mile 14.8
1971 Jaguar E-Type V12 0-60 mph 7.1 Quarter mile 14.9
こうして見ると、Eタイプは今の基準で見ても十分速いですね。
XKエンジン恐るべし。
軽さも効いているのでしょう。
おまけ
1993 Jaguar XJ220 0-60 mph 3.7 Quarter mile 11.9
1991 Jaguar XJR-15 0-60 mph 4.4 Quarter mile 12.4
XJR-15の方は、0-60マイル加速が、現代の基準で考えると意外と遅いですね。
ゼロヨンはさすがですが。
今やランエボなどがこんなタイムなんですよねえ。2-3000万の車に400万の車をちょっといじれば勝ててしまうわけです。
技術の進歩って恐ろしいです--;