フロントアッパーアームブッシュ交換(2013.4)
フロントのアッパーアームブッシュからずいぶん錆が出ていたのは購入当時からでした。
アッパーアームのブッシュはウレタン製のもの(元々XJS/Sr-3用)をX300用にストックしてあったのですが、長いこと置いてあったせいか元からなのか、痛んでいたのが1個あったので、しばらく交換せずにいました。
しかし、18インチホイールに換えてからあまりにハンドルを轍に取られるので、少しでも改善を期待し、新たに購入して交換しました。
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ジャッキアップしてウマを噛ませます。
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アッパーアームにはバンプストップが付いており、ジャッキアップするとばねの力でこれがサブフレームに押し付けられてしまいます。
そこでロアアームをジャッキで持ち上げ、上の写真の矢印部分のようにバンプストップを浮かせておきます。
ここが浮くまでジャッキアップします。
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アッパーアームのナットを外します。
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アッパーボールジョイントの2本のボルト/ナットを外します。
ところが、これだけではアッパーアームが外せません。
赤矢印のあたり、後ろ側のアッパーアームがインナーフェンダーに当たって外れないのです。
そこで、青矢印のボルト(裏にナットがあります)を外し、アッパーアームシャフトを外します。
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シャフトを外すと、アームを外すことが出来ます。
ボルトの裏にはこのようなスペーサーが入っていますので、どちらにどれが何枚入っているか、きちんとチェックしておく必要があります。
これでキャンバー角を調整していますので、間違うとアライメントが極端にずれます。
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ブッシュははまっているだけなので、グリグリと引っ張れば取れます。
内部はこの通り錆やゴムのカスが付いています。
外したブッシュと新品のウレタンブッシュ。
ワッシャー類は再利用するので取っておきます。
ブッシュもカラーも痛んでいました。
整備書を見ると3万キロくらいで一度交換されていたようですが、それでも15年以上経てば痛むのは仕方ないですね。
ゴムは完全に弾力を失っていました。
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ブッシュとインナーカラー(ブッシュ右上)を分割したところ。
グリスを塗っておきます。
後でカラーを入れやすいように、内側のふちを少し斜めに削ります。
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アームにブッシュを入れます。
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カラーを入れます。
相当固いので、プラハンマーで叩き入れました。
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後は逆順に組み直して終了です。
交換後はかなりハンドルの取られが改善しました。ここまで効果が出るとは驚きです。
設計が古いせいか、X300よりも顕著に違いが現れます。
こうなって来ると他もリフレッシュしたくなってきますね。