フロントサブフレーム フロント側ブッシュ交換(2013.1)
サブフレームの前側ブッシュが、購入時からヒビだらけだったので、ずっと気になっていたのですが、購入から1年後ようやく交換に至りました。
長くかかったのはひとえにやる気の問題です・・・
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新品のサブフレームフロントブッシュ。
写真の通り、乗り心地をよりよくするために穴がたくさん開けられています。
ただ逆に言えば、ここの遊びが、サブフレームにGがかかった時にサスペンションジオメトリーの変化を許し、挙動の不安定さに繋がる事になります。直進性にも影響するはずです。
そこで、今回はそのまま付ける事はしません。
穴を以前買った2液性ウレタンゴムで塞ぎ、強化ブッシュにする事にしました。
硬度が75度でゴムと一緒なので(触った感じではオリジナルのゴムよりもう少し柔らかい)、乗り心地への悪影響も少ないと思われます。
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まず、ジャッキアップして、ウマを噛ませます。
サブフレームは下からジャッキで支えておきます。
その後、矢印で示した部分のねじを外し、フロントアンダーカバーを外します。
インナーフェンダーカバーの方にもナットがあるので、こちらも外します。
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カバーを外すとサブフレームのブッシュが見えます。
これは右側。
アップ。
続いて左側。
アップ。
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ボルトとナットは1-1/8インチ(=28.5mm)という超巨大サイズです。
しかも非常に固いので、少なくともナット側はブレーカーバーが無いと歯が立ちませんでした。
ボルト側は35mmまで行ける大きいモンキーをかけました。
ソケットはひとつ買っておいた方が良いでしょう。
ナットを外したところ。
ナットを外したら、サブフレームを支えているジャッキを一旦少し緩め、少しずつ上げて行き、ボルトがスムーズに動くところを探します。
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ボルトがスムーズに回るところにサブフレーム側の穴とシャシー側の穴がぴったり合ったら、ボルトを引き抜きます。
ハンマーで軽く叩くとすっと抜けて来ると思います。
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サブフレームのフロント側は、上図のようにブッシュをバンドのように挟み込んで留めてあります。
そのバンドを留めているボルト/ナットを外します。
ナットは下から覗き込むとナイロックナットが見えます。
上のボルトはスペースが狭いのでボックスは入りません。
メガネレンチを噛ませます。
ボルト/ナットを緩めます。
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バンドが緩むと、写真のようにブッシュを引っ張り出す事が出来ます。
ブッシュを抜いた後。
クランクシールからのオイル漏れでベタベタになっています^^;
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外したブッシュ、カラー(ブッシュの中を通す)、ワッシャー、ナット。
カラーは錆びていたので軽くペーパーを当て、錆び止めにグリスを塗っておきました。
ブッシュはこの通り酷いひび割れです。
新旧ブッシュ比較。
この穴を塞ぐ事で効果がどれほどあるか。
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ブッシュを入れたところ。左側。
右側。
位置決めの関係上、最初に太いボルト/ナットを締め、その後にバンドのボルト/ナットを締める方が良いでしょう。
後はアンダーカバーを付けて終了です。
交換して乗った感想ですが、ハンドリングも乗り心地も激変しました。
乗り心地はフラットになり、大きな段差を超える時の「バカッ!」という音も「ポコ」位になりました。
コーナーは今までに比べて+10〜20km/hで曲がれます。直線を流していても、スピード感自体全然違います。
古くなったタイヤのせいで轍に取られがちだったのですが、直進安定性も少し戻りました。
ここは古くなっていたら早々に交換したいところですね。