ウッドハンドブレーキグリップ作成(2013.9)



ハンドブレーキのグリップがあまりに安っぽいので、ウッドで作ってみることにしました。




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ハンドブレーキ。
恐らくウレタン製で、ここだけ非常に安っぽいです。

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無理矢理引っ張ると抜けます。
古いモデルでは、ウレタンゴムが劣化しスカスカになっていることもあるようです。

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外した所。
私の車=中期は前期と同じでこのグリップが付いています。
最終型は形状が変わり、カバーも付いて高級感が増しています。

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最終のハンドブレーキ。まるっきりデザインが変わっています。
これならば良かったんですが・・・
元々1000万の車があの真っ黒では・・・
ということでウッドのグリップを作ることにしました。

ちなみに、最終のハンドブレーキグリップがすんなり抜けるかどうかは未経験なので分かりません。
あしからず。





Pasted Graphic
加工しやすいmdfボードを利用することにしました。
9mmの厚みのボードを35mmの幅に切り、3枚用意します。






Pasted Graphic 1
目指すのは3枚貼り合わせてこの状態です。

Pasted Graphic 2
最初からドリルで穴をあけると割れを誘発しやすいし、ズレてもいけないので、ガイドになるよう、大まかに彫刻刀で削ります。
それから3枚貼り合わせます。




Pasted Graphic 3
20mmの穴を空け、端を斜めに切ります。





Pasted Graphic 4
小さなmdfボードの厚み半分くらいまで20mmの穴を空け、その中に16mmの穴を空けます。

Pasted Graphic 5
これを、斜めに切った所に貼ります。






Pasted Graphic 6
サンダーで削って形を整えます。
端は削りすぎて穴が崩れていますが、上からツキ板を貼るので気にしません。





Pasted Graphic 7
バールウォルナットのツキ板を貼ります。
カーブは難しいですが、軽く水で湿気を帯びさせながら、瞬間接着剤を使って貼ります。瞬間接着剤は水分に反応して硬化するため、湿気た位だと、逆に接着剤の硬化を促進するだけで全く問題ありません。

割れても気にせず、割れた所を綺麗に合わせて貼ります。
カーブ部分で割れた所は、瞬間接着剤を染み込ませ、無理矢理コテ等で押さえつけて成形した後、ペーパーで削って形を整えます。
接着剤を先にナイフで削った方が良いかもしれません。
全体が同じような質感になるのが望ましいです。接着剤が多く残っていると、クリアを乗せる時に色合いに差が出ます。




Pasted Graphic 8
一応2枚を合わせ、ブックマッチにしてみました。
全体にペーパーをかけてしっかりならします。





Pasted Graphic 9
クリアレジンを塗って硬化させます。

・・・ここで問題発生。
最初に使っていた接着剤がまずく、熱でレジンの硬化を促進させていた所、ツキ板が剥がれてしまいました。
結局やり直し。全体を瞬間接着剤で貼る事で解決しましたが、折角杢目の綺麗な所を使っていたのに無駄にしてしまいました。
勿体ない。





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ひとまず出来ました。

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オリジナルとの比較。

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グリップ下側の凹凸は難しいので作りませんでした。
実用上問題はないでしょう。




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取り付けた所。
悪くありません。

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ただ、後ろにこのような隙間が出来ます。
これは元々のハンドブレーキレバーの形状によるものです。

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もう少し前の部分はこの通り円筒形なのですが、後ろまで行くと四角に変わって行くため、あのような隙間が出来ます。
もう少し短く作るべきだったか・・・?
これでもオリジナルより大分短いのですが。

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とりあえずここにはゴムを詰めることにしました。
中がすかっと空いていなければ違和感はありません。




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実は、もう一つ気に入らない点が。

写真では分かりにくいですが、リリースボタンの所の穴が大き過ぎたのです。
そこで、隙間を埋めるべく、リングを付けることにしました。

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使ったのはアルミ製のハトメボタン。
内径15mmのものです。
リリースボタンの直径が15mmなのでこれを買ってきました。
斜めに装着しないと行けないので、少し小さいのですが、アルミなら延びるので大丈夫だと踏みました。

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ハトメは外周を切って削り、一回り小さくします。

瞬間接着剤でくっつけ、穴に合わせて、ラジオペンチの丸い部分を使って延ばし、フィットさせました。
穴にきちんとハマるか現物合わせで調整し、内径を削って広げたりもしています。

あとははみ出た接着剤を削り、アルミごとコンパウンドで磨き直しです。



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ようやく完成。
グリップの内部にゴム系接着剤を塗って固定しています。
これなら引き抜けば直ぐに外れますし、もう一度差し込んでも、いい具合に抵抗が生まれ、再度接着せずとも上手く留まってくれます。

リングのお陰でさらに純正感アップです。
なかなか悪くないですね。
気に入っています。



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