自作コールドエアインテーク作成・装着(2015.2)





もともとは、半自作コールドエアインテークを装着していました。

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元になっているのはイギリスで売っているエアインテークDIYキットでした。エアクリが
むき出しで、エンジンルーム内の熱気を吸い込んでしまうので、自分でエアクリを調達し
て付けようと思ったのですが・・・あまりにお粗末で、結果的にほぼ自作になってしまい
ました。
カーボンエアクリケースの調達先を教えていただいたので、これを採用。
その先にあるラジエーターパネルまで、XJR-S用のものを使って、外気を導入するように
してあります。


ただ、上記インテークでは以下の問題点がありました。
・パイプ内径が70mm以上あり、低回転域でのトルクが弱くなる。
・エアクリからパイプにかけて径が広がるので、流速が落ちる。
・スロットルに取り付けるアダプタが樹脂製の汎用品の穴を無理やり広げたものである上、
径が大きいせいでボルトの取り付けもギリギリであるし、スロットルが64mm、アダプタ
が70mmと、中に段差が出来てスムーズにエアが流れない。
(ビッグスロットルを入れる場合は有効)
・90ºエルボーの内側が完全に直角に角が立っており、エアの流れがスムーズにならない。

ということで、完全自作のコールドエアインテーク作成に踏み切りました。
(写真は拡大できるものと出来ないものがあります。ご了承ください)

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まずスロットルに取り付けるアダプタ。


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8mmほどのアルミプレートに、ホールソーで69mmの穴を開け、リューターで綺麗に内側
を広げます。
そこに、外径70mm/内径
64mmのアルミパイプを圧入(実際はハンマーで叩き入れまし
た)し、隙間ができるといけないので、圧入した接続部にはJBウェルドをごく細く目立た
ないように塗り込んであります。
あとはスロットルガスケットを元に、ボルトの穴をドリルで開けます。

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スロットルガスケット。



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エア吸入口は、グラインダーとリューター、サンドペーパーを使って、ファンネル状にな
めらかにし、エアの流れがスムーズになるようにします。








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インテークパイプ。
同じく、外径70mm/内径64
mmのアルミパイプに穴を開け、各種ホースやパイプを接続
できるようにしてあります。

細いパイプは13mm径。やはり叩き込んで、隙間をJBウェルドで塞いであります。
内側に飛び出して空気の流れを邪魔しないよう、内側はアーチ状に削って、ツライチにし
てあります。





(1)
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センサー及びアイドルアップ用スイッチバルブ接続口には、ジャガーの各部に使われている
ゴムグロメットを切って使っています。



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特に、内部でこのグロメットが飛び出て空気の流れを邪魔しないよう、中に入る方は薄め
に削っています。




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吸気温センサーをはめ込んでいるところ。


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アイドルアップ用バルブ接続部です。





(2)
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吸気温センサーはもう一つあり、温度があまりに上がると燃調を変えるスイッチが右バンク側にあります。


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センサーはこのようなものです。


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両面テープを貼ります。


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これをマウントするために、平らな部分が必要です。
エポキシパテを盛り、上に1mm厚のアルミプレートを貼り付けてあります。


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取り付けたところ。





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エアクリはこのような汎用品です。
ケースは本物のウェットカーボンです。









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これでほぼ一式揃いました。
90度ベンドのシリコンホースと、ストレートホースで間をつなぎます。


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このような状態になります。







(1)
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純正エアフィルターボックスを外します。
まずは右バンクから。
エアクリーナーを外します。


(2)
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エアクリーナーを引っ張り出します。


(3)
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これでボックスカバーが取り外せます。


(4)
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それぞれ左から、センサーのコネクタと、EGRパイプ、アイドルアップ用チェックバルブ
を外します。



(5)
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スロットルボディについているボルトを4本外します。



(6)
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ボックス前方についている、水温センサー近くのブラケット固定ナットを外します。
これでエアクリボックスを外せます。
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外したら、アダプタを取り付けます。







(1)
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次は左バンク。
エアクリーナーを外し、スロットルボディについているボルトを4本外します。


(2)
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あと、水温センサー近くにあるブラケットのナットを外します。
これで、あとはホースを外すだけになります。

(3)
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ブローバイ還元ホース・バルブ。

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バルブはささっているだけなので、引っ張れば外せます。
ホースは、ホースクリップを緩めるだけです。


(4)

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あとは、アイドルエアバルブに行くホースを外せば、ボックスは取り外せます。



(5)
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外したら、アダプタを取り付けます。







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ブローバイ還元ホース用の3wayパイプは、ステンレスパイプを、鉛の入っていないスズ
ベースのハンダで接着して作りました。


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これをシリコンホースでつなぎます。







あとは全てのホース・センサーを接続して終わりです。






装着画像。
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