フロントキャリパーオーバーホール(2014.3)
フロントのキャリパーからオイル漏れしているのを発見したため、オーバーホールに踏み切りました。
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まず、こちらを参考にパッドを外します。
パッドを外したキャリパー。
見事にフルードが漏れてベタベタになっています。
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キャリパー裏のボルトの弛み止めをしている針金を切ります。
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キャリパーを外すのにショックが邪魔なので、ショックを外します。
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キャリパー裏のボルトを緩めます。
順序が前後しています(先にブレーキホースが外れています)が、裏からの写真です。
緑の2箇所がキャリパーを留めているボルト。上は既にボルトを外しています。
赤矢印のボルトはステアリングアームと言う、ステアリングラックに繋がるアームを
キャリパーとともに留めているボルトです。
これも少し緩めてやらないとキャリパーがスムーズに外せませんので、緩めますが、
これはブレーキホースを外すまでは緩めずにおき、キャリパーが遊ばないようにしましょ
う。
なお、緑のボルトの下側にはワッシャーシムが入っていますので、無くさないよう
注意して下さい。
そのシム。
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ブレーキホースの接続を切ります。
ホースをとめているクリップを外し、ホースを外します。
ここまでくれば4で説明したステアリングアームのボルトを緩め、キャリパーを外します。
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外したキャリパー。
ブーツなどを交換する前に徹底的に清掃しておきます。
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リングとブーツはマイナスドライバーで簡単に外せます。
外したブーツはぐちゃぐちゃのヨレヨレでした・・・
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ブーツが外せたら、板を挟み込んだ状態で、ブレーキホースの繋がるパイプからエアを吹
き込み、ピストンを4つ均等に飛び出させます。
コンプレッサからのエアを、エアダスターを使ってパイプに近づけて吹くだけで抜けてき
ます。
なお、この板は9mmのものを3枚用意しています。
ある程度までピストンが出たら、1箇所だけ板を空け、1個ずつエアで抜いていきます。
恐ろしい勢いで出て来るので、気をつけて下さい。
一度抜けたら、割とスムーズに手で動かせるようになるので、もう一度キャリパーに戻し、
他のも抜いては入れと同じ作業を繰り返していきます。
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抜けたピストン。
外側に腐食がなければ再利用出来ます。
汚れを1000番くらいの目の細かいペーパーで掃除しておきます。
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キャリパーに残ったシールを外します。
ピックツールなどでひっかけて、内部に傷を付けないように外します(シール自体は交換するので傷ついても構いません)。
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新品のブーツとシールです。
シールにはシリコングリスかブレーキフルードを塗って滑り込ませます。
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同じく、ピストンの側面にグリスかブレーキフルードを塗って優しく入れます。
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ブーツを上から被せ・・・
下にぐっと押し付けて、上からOリングクリップをはめ、固定します。
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ブーツ/シール交換の終わったキャリパー。
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あとは元通りに組み上げ、パッドをはめてからエア抜きすれば終了です。