ブレーキアキュムレーター交換(2012.8)



購入してから半年くらい経ち、エンジン始動直後のブレーキブーストの立ち上がりが遅くなり、いつまでも「!」マークの警告灯が消えなくなりました。
そこで、圧が立ち上がった後、エンジンがかかっている時にブレーキを連続して蹴ってみると、4回で「!」の警告灯が点いてしまいました。

このテストはアキュームレーターの蓄圧が正常かどうかをチェックすることが出来ます。
正常であれば10回踏んでも警告灯は点きませんが、アキュムがダメになっていると5回程度で警告灯が点きます。
5回を切ったら交換時期です。そのうち常に警告灯が点き、リアブレーキが全く利かなくなって非常に危険です。
早めに交換するのが良いでしょう。

これも非常に高価なパーツでしたが、社外品を発見出来、安く済ますことが出来ました。
社外品と言えど、扱っているパーツディーラーが違うだけで、作っている所は全く一緒ですし、刻印されているシリアルナンバーまで同じです。
要は表面の印刷が違うだけなんですね。
メーカーはドイツのAte社です。これはXJ40、X300のABSも作っています。
純正のレーベルが無いだけでかなり安くなるので、間違いなく社外品(というかOEMですね)がお勧めです。




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この「WARNING」と書いてある黒く丸いボールがアキュムレーターです。
ここでブレーキのブースト圧を一定にし、ABS作動時のショックを和らげています。

まずは、エンジンをかけずにブレーキペダルを最低20回以上踏んで、圧を完全になくします。
不安なので私は50回ほど踏みました。かなり疲れます・・・





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残圧があるとブレーキフルードが飛び散ってえらい目に合うので、ビニールをかぶせて養生します。
そこで8mmのヘックスレンチをてっぺんに噛ませて回すのですが・・・
ねじが恐ろしいほど固いです。
結局この細いレンチではらちがあきませんでした。




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そもそもブレーキサーボ/ポンプアッシーが、ボディ側からの衝撃を和らげるためにフローティングマウント(ふわふわとショックを吸収するようになっている)されているため、力がかけにくいのです。
赤矢印で示した所にメクラ用プラグがあり、ここに6mmのヘックスレンチを噛ますことが出来るので、これにレンチを噛ませて固定することにしました。





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片手で上記のレンチを手前に引っ張ってしっかり固定し、もう片手でアキュムの方のレンチを回します。
結局ブレーカーバーにお出まし願いました。




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ようやく外れた所。
ご覧の通り外しても殆どブレーキフルードは出てきません。

後で伺ったのですが、バンド状のオイルフィルターレンチを使うと取外しが容易だそうです。
至極納得です。





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旧来付いていたもの(左)と新品(右)との比較。
ラベルのデザインが違うだけで後は完全に同じです。




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後はねじ込んで終わりです。
途中まで手でねじ込み、仕上げは4と同じようにしてレンチでねじ込みます。
締め付けトルクは41-43Nmです。
Oリングでシールされているので無茶苦茶締め付けなくても大丈夫ですが、高圧のためそれなりの力で締め付ける必要はあります。





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完成です。
警告灯もすぐ消えるようになり、ブレーキのタッチも若干しゃきっとしました。




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